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溝口作品「祇園の姉妹」の原作は、ロシア作家アレクサンドル・クプリーン?

1936年に製作された溝口健二監督の「祇園の姉妹」について、海外の映画サイトを確認すると、ロシア作家アレクサンドル・クプリーンの小説「The Pit」(もしくは「Yama」)が原作であると記されています。 http://www.imdb.com/title/tt0027672/ http://www.citwf.com/film131474.htm 国内の映画サイトには、溝口健二氏と依田義賢氏の共同原作で、オリジナル作品と記されています。 これは、明らかな海外の映画サイトの間違いなのでしょうか? また、アレクサンドル・クプリーンの小説と「祇園の姉妹」とは類似した内容なのでしょうか? 私なりに調べてみましたが、クプリーンの日本語訳書籍も、「祇園の姉妹」がクプリーンの小説を翻案としていない確証も得られませんでした。 ご存知の方、宜しくお願いします。

みんなの回答

  • nekoirazu
  • ベストアンサー率65% (23/35)
回答No.2

林芙美子の「放浪記」にこんな一節がありました。   糊の抜けた三畳づりの木綿の蚊帳の中に、伸び伸びと手足を投げ出してクープリンの「ヤーマ」を読む。したたか者の淫売婦が、自分の好きな男の大学生に、非常な清純な気持ちを見せる。尨大な本だ、頭がつかれる。   これだけじゃわかりませんね…。 「祇園の姉妹」って学生出てきましたっけ? 手元にある溝口本やこの映画について言及している本では残念ながら、翻案については一言も触れられていませんでした。

narajinger
質問者

お礼

早速のご回答、有難う御座います。 興味深いお話でした。

  • nekoirazu
  • ベストアンサー率65% (23/35)
回答No.1

アレクサンドル・クープリンの本は戦前にあちこちの出版社から翻訳本が出ていますので、溝口がそれを参考にした、という事は不可能ではないですが、仔細はわかりません。   昭和6年(1931年)に新潮社から出た「世界文学全集第二期14巻」には、アレクサンドル・クープリンによる「決闘・ヤーマ」なる作品が曙夢昇翻訳で収録されています。 当時はいわゆる文学全集の大ブームで、この「決闘・ヤーマ」を手にした知識人層は多かった筈です。 「ヤーマ」というのは「魔窟」というタイトルでも出ています。 どうやら売春婦の話らしいのですが…。自分は読んだ事はないので詳しくはわかりません。 古本サイトで「クープリン」「魔窟」で探すと山のように出てきます。大きな図書館ならあるいは在庫があるかもしれません。

narajinger
質問者

お礼

早速のご回答、有難う御座います。 図書館という発想が抜けていました。探してみようと思います。

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