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「武蔵野」 って何ですか?
以前、文学のカテで 「武蔵野」 について質問しましたが、残念ながら納得できる回答は無かったです。 よければ前回の質問を参考にして下さい。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3491131.html 東京以外に住む者として、小説に頻繁に登場する 「武蔵野」 って、一体なぜあれほど文人たちに愛されていたのか、そして他の同じような雰囲気の丘陵地帯と比べて一体どこが決定的に違うのか、今でも分かりません。 樹種ですか? 小川の数ですか? 棲息している動物たちの種類ですか? 土の色? 匂い? 単に東京都心から一番違い丘陵地帯だからという理由 (そんな事はないですよね) ? 「武蔵野」 の風情について書かれた文章を読んでも、日本中どこにでもあるような単なる田舎の風景にしか感じられないのですが ・・・ たとえば京都や奈良に関して書かれた文章を読めば、現地に行かなくても日本人なら 「ある程度」 は町の雰囲気が理解できますよね。 一体、武蔵野って何なの? どなたか教えて下さい。
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> 単に東京都心から一番違い丘陵地帯だからという理由 (そんな事はないですよね) ? いや、実際のところ、これが正解だと思いますよ。ただ、一番遠い ではなく、「 一番近い 」のほうだと思います。 というのも東京周辺の地形では、東の千葉方面も北の埼玉方面も 広大な関東平野が広がっており、丘陵がありません。『武蔵野』を 著した国木田独歩が生きた明治時代には鉄道は未整備でしたから、 東京から気軽に行ける丘陵は西側の武蔵野だけだったのです。 日本は山と海の国ですが、鎮守の森のような田舎の風景はどちら かと言えば山( 丘陵地帯 )の風景です。しかし水戸街道や中仙道だと、 いくら進んでも平べったい土地に畑と田が広がっており、後ろに 山を控えた雑木林は見当たりません。 いっぽうで浦安や川崎方面だと海のイメージが強く、日本人の 心のイメージに訴える丘や小川がほとんどないのです。そのため ウサギが出没し水溜りでおたまじゃくしをすくい小川でメダカを 愛でる、といった風景は、武蔵野方面にしかなかったんですね。 だから、、、 > 日本中どこにでもあるような単なる田舎の風景にしか感じられないのですが というのはまったくその通りで、その単なる田舎の風景をもっとも 強く感じられたのが、東京周辺では武蔵野だけだったというわけです。 ちなみに国木田独歩が描いた『武蔵野』とは、実は渋谷のことです。 渋谷は武蔵野台地の縁ですからね。渋谷の街には宇田川が流れており、 雑木林も麦畑もありました。当時の感覚では明らかに東京のハズレで 現在の感覚で言えば八王子以上の遠さだったはずです。
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こんにちは。武蔵野と言うと東京の西半分の大変広い範囲を指すと思いますが、私は武蔵野市の吉祥寺という場所に数年住んでいました。 確かに奈良や京都についての書物を読めば、歴史や建物、人物等の細かい描写で、ある程度は町の雰囲気が理解できますよね。実際、私は奈良を訪れたことがありませんが、雰囲気をイメージできますのでその点について非常に納得します。 丘陵地・雑木林・小川・動物・・・日本全国には同じような地形がいくらでもあり、地形に関して、他の土地との決定的な違いは私にも分かりません。 前回の質問も参照させていただきました。典型的な武蔵野という場所はないと思いますし、仮にあったとして、そのど真ん中に立っても、それだけでは何も感じないでしょう。 しかし、玉川上水沿いを歩き、井の頭公園を散策し、賑やかな街で人々とふれあい、見晴らしのいい場所から富士山を眺めると、文章ではうまく表現できない武蔵野の風景・面影が見えてくると思います。 自然と街と人との融合、そして言葉では言い表せない風景。多くの人たちが武蔵野を愛する所以ではないかと考えます。 質問者様が納得なさる回答ではないと思いますが、住んでいた者の意見として参考になさってください。是非1度訪れてみて、自分なりの答えを見つけてみてはいかがでしょうか。
お礼
miha-run 様、早速のお答え、有難うございました。 なるほど、玉川上水や井の頭公園というのは聞いた事があります。 時々、小説などに登場する地名ですね。 でも 「ここが典型的な武蔵野」 というような場所はないんですねえ。 でも実際には昔から文人たちに愛されてきた ・・ とても不思議な感じがするのですが、おっしゃるように、やはり一度現地を歩いてみないと理解できないのかも知れませんね。
お礼
有難うございました。 失礼しました。 おっしゃるとおり 「一番遠い」 ではなく、「一番近い」 と書くつもりでした。 遠かったら意味ないですものね。 でも半分冗談のつもりで書いてみたのですが、意外にこれが正解だったんですねえ。 私は東京に住んだ経験がなく、東京周辺の地理や地形がよく分からないのですが、ご説明だと丘陵地や雑木林、それに多くの小川など、日本の典型的な田舎の風景というのは東京西部にしかなかったわけですか ・・ 私が住んでいる地方にはそんな場所がたくさんありますが、東京は広いので、いわゆる武蔵野まで行かないと目にする事がなかったんですね。 なぜ武蔵野が文人たちに愛されたきたのか、そのわけは武蔵野が東京に一番近い日本の原風景を見る事が出来る場所だったから、これが正解なようですね。 納得しました。