こんばんは
120キロ圏内の根拠というか出典がどこにあるのか、私も初めて聞いたので分かりませんが、現在自治体レベルでのドクターヘリは複数の自治体、つまり都道府県をまたいで運用されている例もありますので、120キロ圏内しか飛行できないということにやはり首を傾げざるを得ません。
単純にヘリコプターの航続距離の問題かなとも考えますが、現在のヘリの性能から言えばそれも回答にはなりにくいと思います。ただひとつヒントがあるにはあります。
ちょっと昔のことなんですが、川崎医科大学の小濱啓次教授(1994年当時)が「日本エアレスキュー研究会」のシンポジウムでこう発言しています。
「日本には現在99か所の救命救急センターがある。その主なところ16~20か所を中心に半径100キロの円を描いていくと、ほぼ全国がカバーできる。言い換えれば、16~20機のヘリコプター配属で全国的な救急体制を作ることが出来る」
つまり100キロ圏内に1機のへりがあれば、ヘリコプター救急システムが構築されるということです。言い換えれば120キロも飛行して救急が必要な現場に行く必要はないとも言えるのではないでしょうか。なおかつ医療に関して自治体の管轄権や行政の縄張り争いは現実的ではないので、120キロ圏内しか飛行できないという規制はありえないはずです。
案外この辺の話が一人歩きして、別の解釈になってしまったのかもしれません。
ただしこれらは私の勝手な推測ですので、他の賢兄の皆さんの名回答も楽しみにしたいところです。以上、なにかのご参考になれば幸いです。ちなみに、現在このようなドクターヘリに対して関心をお持ちの方たちがまだ数少ないこともあって、質問者さんのような方がいらっしゃることがすごく嬉しく思います。
お礼
ご回答,ありがとうございます. 「日本には現在99か所の救命救急センターがある。その主なところ16~20か所を中心に半径100キロの円を描いていくと、ほぼ全国がカバーできる。言い換えれば、16~20機のヘリコプター配属で全国的な救急体制を作ることが出来る」 この発言は知りませんでした.日本には現在,”ヘリコプター”と言う大きなくくりで言えば1,000機以上,保有していると言われていますので,是非,20機くらい,ドクターヘリとして配備して欲しいと思いました. とても,参考になる回答,ありがとうございます. また,質問させていただく事もあると思うので,その時はよろしくお願いします.