Q/G4 500 MHz って Pentium III でいうとどのくらいにあたりますか?
A/ストレートにどれぐらいとは言えないですね。G4はベロシティエンジンという中枢を持つRISCベースのプロセッサで、Pentium3はIA-32をベースとして開発されたCISCベース(内部的にRISC)のx86-P6プロセッサとなり構造が全く異なり、命令の形式も違いますからね。
そのため、全く同じ環境で比較することはできないだけでなく、もし、PPC-G4をAT互換機で使ってもG4に最適化されていないため、次の数値の通りにはならないことをくわえておきます。
一応同じ周波数でのプロセッサの純粋な処理能力はG4-500MHzが同じ周波数のPentium3(Coppermine-256K)の3,94倍の速度を叩き出しています。(インテル調べ)
周波数はご自身で計算を・・・
<用語>
IA-32=Intel Architecture-32の略、インテルが開発した32ビットプロセッサ群のこと。インテルは32bitプロセッサには全てx86Unitという演算技術を用いた物を使っているため、x86プロセッサともいう。
ちなみに、既にインテルは全く新しい64ビットアーキテクチャであるIA-64もサーバ向けに販売している。
RISC=プロセッサ設計技術の一つ。Reduced Instruction Set Computerの略で、縮小命令を用いるプロセッサ。パイプラインという並列処理に強く同時に複数の処理を平行して行う。命令が簡略である故の手法で、単純な命令に強いが複雑な命令には極めて弱く処理速度が低下しやすい。浮動小数点演算に極めて強い。(画像処理、映像処理、ゲームなどのマルチメディア処理を中心とした物)
家電製品のコントロール回路(マイコン)やAppleのMacintosh、サーバコンピュータなどに使われてきた。
現在は、Intel系のia-32も内部的に採用し始めている。
CISC=RISCと同じく設計技術の1つ。Complex Instruction Set Computerの略で複合命令を用いるプロセッサ。高級言語処理の複雑な命令等に強く整数演算に極めて強い(一般計算処理、オフィス処理などの昔からPCで必要とされた処理)CISCベースの技術は、コンピュータで世界市場の8割以上を占有している。ただ、近年はCISCの中にRISCアーキテクチャを流用したP6やNetburst、K6、K7などの技術も登場している。
お礼
教えていただいたURLの行末に 「500MHz PowerPC G4プロセッサは」「Pentium III(800MHz)」「と比べて、平均2.2倍」 とあって、これこそ私の求める回答でした。