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抗核抗体について
- 抗核抗体に関する血液検査で異常な値が出た場合の不安と疑問について解説します。
- 抗核抗体の値が1280倍と高く出た場合、病気の可能性やその影響について説明します。
- 甲状腺の病気との関連性や家系における遺伝的な要素についても触れます。
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抗核抗体検査で1280倍の数値となると……、真っ先に疑うのは膠原病かと思いますが、膠原病は専門医でもなかなか診断がつかない病気です。 そこで、膠原病の概要を以下に記しますので、あなたが思い当たる記述箇所がありましたならば、大学病院などの免疫膠原病内科または皮・呼吸器内科・整形外科などを受診してください。 膠原病とは、自己免疫疾患と全身性結合組織疾患に加えてリュウマチ性疾患が重複した病気です。 ■症状出現から確定診断に至るプロセスとしては……、 (1)主たる症状:発熱、紅斑、しびれ、関節通、筋肉痛など上記疑わしいとされる症状が出現する。 (2)基本的検査では、血液一般(WBC、RBC、Ht、Hbなど)、尿(蛋白、糖、血液など)、炎症マーカー(CRP、血沈)、酵素活性(GOT、GPT、LDHなど)などの検査を施行。 (3)膠原病が疑われる場合のスクリーニング(1次)では、基本検査の確認、抗核抗体、リウマトイド因子、補体、免疫複合体、X線検査などを施行。 (4)症状を確認しながら疾患を特定するスクリーニング(2次) もっとも可能性が高いと考えられる疾患の指標を見つける精密検査。疾患固有の抗核抗体や各種生検などと今までのデータで総合的に判断する。 ■発現部位と疾患名に付いては……、 (1)内臓に出現する全身性エリトマトーデス。 (2)関節に出現する慢性関節リウマチ。 (3)皮膚や筋肉に出現する強皮症や多発性筋炎や皮膚筋炎。 (4)血管に出現する結節性多発動脈炎や血管炎症候群などがあります。 ■具体的な症状としては……、以下のような症状が出現します。 (1)「発熱」に関しては、37度前後の微熱が続くことが多く、午前中だけとか、多少のだるさはあっても生活にそれほど支障がないなど、風邪とはちょっとちがった発熱の仕方をします。38度以上の高熱が何日も続く場合もあります。 (2)「関節痛や筋肉痛」に関しては、インフルエンザのような関節の中から湧き上がってくような感じの痛み。それがあちこちの関節に同時に発生したり、場所を移動して発生したりします。筋肉痛も同様な症状で非常に不快です。朝、手指の関節がこわばって動かしにくいなど。筋力が急に低下することもあります。 (3)「皮膚症状」に関しては、疹(ブツブツ)や紅斑(あざのように赤くなる)が体のあちこちに現れます。特に顔面に出やすく、痛みのないものが多いが、ひじや足にできる発疹は痛みを伴う場合もあります。 (3)「リンパ腺の腫れ」に関しては、風邪やその他の感染症と違って、あちこちのリンパ腺が腫れます。ただし硬く大きくなることは少なく、あまり痛みがないことが多いようです。 (4)「レイノー現象」に関しては、指先の血管への血流が不足して、突然に白くなったり、紫色になる現象です。厳密にはその後充血で赤く腫れるものをいうようです。寒さで誘発されやすい。 (5)「しびれ」に関しては、手足の全体、または指にしびれが出ます。左右の共通性はあまり見られません。多発性単神経炎といって血管の炎症からおきることが多く、他の疾患と間違いやすいものです。 以上ですが、あなたの場合、如何でしたか? 以下のURLは京都を中心とした関西圏の膠原病専門医のいる病院リストです。
お礼
病院での検査の結果、膠原病ではありませんでした。 私くらいの値の人は無症状で結構いると言われ安心しています。 定期的に検査に行く事にします。 ありがとうございました。
補足
くわしくご丁寧に教えていただき、ありがとうございました。 症状の中に当てはまりそうなものはありませんでした。 手の指に1箇所紅斑がでていますが、ぶつけたのかもしれないのでわかりません・・・。 とりあえずほっとしています。 この値は妊娠・流産した事によって増えるものでしょうか? 私の母が私を出産後バセドウ病になりました。 遺伝も関係あるのではないかと心配しています。