ソフトカバー(俗に並製本とも言います)の場合はコストは確かに安いのですが、製本する際には一定のページ数を超えると製本の「くるみ」という表紙を掛ける前に「かがり」という、印刷頁を8頁か16頁単位で糸でかがる必要があるのです。
辞典のような製本では、かがりをしておかないと頁がぱらぱらと2頁単位(紙でいうなら1枚分です)ではがれてしまいますから、ソフトカバーの表紙であっても、「かがり」をしていることが多いのです。「かがり」をしないで製本する方法は「無線綴じ」や「あじろ」という方法で製本して紙等のソフトカバーで「くるみ」をするのが、雑誌や文庫本などのような一般的な製本で、コストも安く済みますが、あまり厚い本には、表紙がはがれる危険があるので向いていないのです。ソフトカバーと呼ばれる製本は、表紙の用紙や材質がソフトなだけではなく、製本形態の呼び名ので、紙カバーでなく、ビニールクロスや、皮クロスの表紙でも、本のカバーや表紙はソフトタッチですですが、製本所形態はハードカバー(上製本)ということになります。(製本コストは紙カバーより高くなりますし、本の束が背丸か角背かによって製本の過程も異なっています。蔵書として残すかどうかはハードカバーでもソフトカバーでも書架に入れて一定の湿度を保てば問題はないので、蔵書としてハードカバーが適していることは確かですが、ソフトカバーの本でも大事に書架に保存して置けば、本文用紙が破れたりしないかがり、50年程度は保管できるようです。
お礼
皆さん回答ありがとうございます。 なるほど。やはり一番の理由は「保存」ということらしいですね。 ソフトカバーの方がめくりやすくて、読みやすいんですが…。 ありがとうございます。