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住宅ローンと長期プライムレートの関係について
本日のニュースで長期プライムレートが0.3%引き下げられると報じられていました。 長期プライムレートが引き下げられると今後の住宅ローンの金利にも影響があるのでしょうか? 詳しく説明して頂ける方がいらっしゃいましたら回答をお願い致します。
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- Domenica
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その住宅ローンの金利設定が『長期プライムレート連動型』ならば、直接影響を受けます。 『長期プライムレート』も、住宅ローンの指標金利の1つではありますが、住宅ローンの金利全般に影響するものではありません。 住宅ローンの金利には大きく2つあります。 『変動金利型』と『固定金利型』です。 住宅ローンの金利パターンでよく耳にされる「3年固定」、「5年固定」、「10年固定」というのは、『固定金利選択型』といいまして『変動金利型』が基本契約となっています。 『固定』とついているので、固定金利型と勘違いをされる方も多いのですが、『変動金利型』での基本契約に「一定期間金利の見直しは行わない」という『特約』を加えているだけです。 『変動金利型』の金利の指標は『短期プライムレート』です。 『短期プライムレート』は、日銀の政策金利(『無担保コールO/N物レート』ではなく、かつて公定歩合と呼ばれていた『基準割引率および基準貸付利率』)の影響を受けて変動します。 現在、『短期プライムレート』の最頻値は1.875%ですが、住宅ローンの『変動金利型』の店頭表示金利は、2.625%か2.875%にしている金融機関が殆どだと思います。 『固定金利選択型』のうち、固定金利期間が短いものについても、『変動金利型』と同様に『短期プライムレート』の影響を受けます。 対して『固定金利型』や『固定金利選択型』でも固定金利期間が長めのものは、金融市場の影響を受けます。 そして、『長期プライムレート』も金融市場の影響を受けて変動しますので、「似たような動き」をすることが多いです。 ただ、「『固定金利型』や『固定金利選択型』でも固定金利期間が長めのものは『長期プライムレート』の影響を受ける」というのは少し違うと思います。 そうは言っても、これまでは「みずほコーポレート銀行の短期プライムレートが上がった(下がった)ので、翌月の住宅ローンの店頭表示金利を上げ(下げ)よう。」というカンジの動きは多かったです(特に、メガバンク2行)。 例えば、平成18年2月1日に発表された『長期プライムレート』は、1月11日に発表された『長期プライムレート』よりも、0.200%上昇していました。 そして、主要銀行の住宅ローン金利のうち「10年固定」の店頭表示金利は、2月→3月の変化を見ますと(2月に発表された数値の影響が表れるのは、その次の月に対してになりますので)、 ・みずほ 0.150%上昇 ・三菱東京UFJ 0.150%上げ ・三井住友 0.150%上げ ・りそな 0.050%上げ ・埼玉りそな 0.050%上げ ・三菱UFJ信託 0.200%上げ ・みずほ信託 変化なし ・中央三井信託 変化なし ・住友信託 0.100%上げ というカンジでした。 ですが、今年は少し様相が違っています。特に今回は。 と言いますのは、8月は『長期プライムレート』の変更がなかったんです。 その前の7月も『長期プライムレート』が0.100%上がったにもかかわらず、8月の主要銀行の住宅ローン金利のうち「10年固定」の店頭表示金利は、7月と比較して、0.050%下げたところが1行、0.100%下げたところが1行、他は変更なしだったんです。 そして、9月の主要銀行の住宅ローン金利のうち「10年固定」の店頭表示金利は、8月と比較して ・みずほ 0.300%下げ ・三菱東京UFJ 0.350%下げ ・三井住友 0.350%下げ ・りそな 0.250%下げ ・埼玉りそな 0.250%下げ ・三菱UFJ信託 0.100%下げ ・みずほ信託 0.300%下げ ・中央三井信託 0.350%下げ ・住友信託 0.350%下げ というカンジになっています。 > 長期プライムレートが引き下げられると今後の住宅ローンの金利にも影響があるのでしょうか? 前述のようなカンジですから、今回の『長期プライムレート』に限っては、8月に変更しなかった(というか、しなくてもいいと思ったら、後から『サブプライムローン』で『どかん』とやられた)分を変更した…と言えると思います。 このため、『今後』ということならば、「9月11日に『長期プライムレート』が0.30%下がったので、その影響を受けて10月の住宅ローン(のうち固定期間の長いもの)の金利は下がるのでは?」と考えるのは、少々短絡的ではないかと思います。 金融市場も多少持ち直していますから、このまま行けば10月の住宅ローン金利は、変動金利型も固定金利選択型も固定金利型も、9月と比較してあまり『変化』はないのではないかと思います。