こんにちは。
体外受精で授かった双子のママです。
>「体外受精で生まれた子は、双子が多い」と聞きました。
「体外受精」については#2さんの回答をご参考に。戻す胚の数や善し悪しといった条件の違いで体外受精で双子を出産する確率もかなり変わってくるのですが、そういう細かいことを抜きにしてザッと言った場合、「体外受精で双子以上の多胎妊娠する確率は17%くらい」です。
自然妊娠で双子が生まれる確率が1.25%(1/80)ですから、「「体外受精で生まれた子は、双子(あるいは多胎)が多い」」は正しい認識と言えます。
>(友人に双子が生まれ、女の子の一卵性双生児です。
彼曰く、体外受精だと二卵性で男の子になる。とのことです)
体外受精では複数の受精卵を移植するために多胎になるので「体外受精だと二卵性(多卵性)になる」のも正しい認識です。ただし、体外受精でも一卵性の双子もできます(移植の条件次第では一卵性双胎も自然妊娠よりも高率になります)。
ですが、男の子になるとは限りません。
>しかも、「体外受精で生まれる双子は男の子」と聞きました。
ここまでの話で「体外受精では二卵性の双子が多い」というところまでは、ほぼ正しい認識だというのはお解りになりましたでしょうか。
では、次に一卵性と二卵性の違いは何かと言うと、一卵性の場合は元々は一つの受精卵であったために二つに分離しても全く同じ遺伝子を持った二人になります。当然性別も同じです。ところが二卵性の場合は、最初から別々の受精卵ですから遺伝子も別々、性別も同じこともあれば違うこともあります。
二卵性双生児の性別を調べたデータによれば、
・男女の二卵性双生児
・女女の二卵性双生児
・男男の二卵性双生児
の順に多く出生しており、ご質問の「男男の二卵性双生児」は二卵性双生児の中では最も少ないようですよ。
>二卵性になるかどうかは排卵誘発剤を使うか否かの話を
してるんだと思いますが、男ばかり生まれるというのが
聞いたこと有りません。
二卵性になるかどうかは、排卵誘発剤を使うか否かではなく、前述の通り複数の受精卵を子宮に戻すことが原因です。
赤ちゃんの性別を決定するのは精子です。体外受精では、採卵したシャーレの中の卵子に、精子(群)を「ふりかけるだけ」ですので、男の子になる精子が受精するか女の子になる精子が受精するかは単純に偶然と運に任されています。性の決定に関してだけ言えば、いわゆる「産み分け」と称して性交する時に様々な作為を凝らした時よりもずっと自然に近いと言えるかも知れません(笑)
ただし、「形状の僅かな違いで男の子になる精子か女の子になる精子かを見分けることができる」という人が業界には存在するようなので、顕微授精と言って、シャーレの中の採卵した卵子に人為的に一匹の精子を選んで受精させる方法だと、性別に意図的な偏りが出る可能性がなくはない???
ということで、よろしいでしょうか。
ちなみにウチの双子は男女です。体外受精では二度目の妊娠でした。それ以前にも体外受精で三つ子を妊娠しましたが流産した経験があり、三つ子(三卵性です)のうちの一人だけは女の子だったと性別が判明しています。
不妊治療仲間も多かったですけど、私の周囲の体外受精で双子を授かった人に限っては女の子の双子が3組、男女の双子が1組、あとは単胎が一番多いですよ。