1,2,3は、色々な意味で相反します。
なので、皆、自分の事情に合わせてバランスと取っているわけです。
全部を満たす...というのは残念ながらできません。
当然ですよね?
エーハイムのクラシックシリーズが評価の高い理由は、
・シンプルで精度の良い部品で構成されている。
・昔の商品の交換部品が現在も提供されている。
・稼働実績が長い。
・オプションパーツが豊富。
・多数の人が使用しているため、パーツなどをその場で買える販売店も多い。
・音が静か。
というところでしょう。
ただし、メンテナンス性や価格に関しては、他社製品に劣ります。
これは、シンプルと信頼性に価値を置いているからです。
「メンテナンスが面倒と初心者は言うけれど、メンテナンスなんてそんなに大したことじゃないし、
気の利いた機能とやらで(消耗)パーツ類が増えたり、複雑になって、トラブル要素が増えるのが嫌。」
ろ材なんかも、一応スポンジろ材程度は入れておく、でお茶を濁していますが、
「ろ材は自分の好みのものを使うに決まっているじゃないか!」
というわけで、当然と言えば当然です。
それゆえ、玄人受けしているわけですね。
クラシックシリーズを使って、「毎回の呼び水が面倒で...」なんて言うと
「そりゃお前の使い方がマズイ」と言われちゃうかもしれません。(笑)
もっとも、2213Newなんかは、微妙に入門者側に日和った所為で、ろ材固定盤がろ材ケースに変わりました。
これは玄人側にはろ材容量を無駄に減らすために不評です。
(その意味で、500という選択も出ましたね。)
ま、初心者と玄人では、要望が違います。
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一方で、その対極に位置する(と私が勝手に考えるのが)フルーバル04シリーズです。
人気がないので激安で、大きな水槽の適合サイズだと、エーハイム1台の価格で2台買えてしまいます。
かつて似たようなフィルターを出していた二大巨頭が、考え方の方向性を違え、
エーハイムが支持され、フルーバルは拒絶された...という感じでしょうか?
フルーバルは、現行品は、3年保証,シャワーパイプ,ろ材付きのフルセット型で、メンテナンス性を重視したフィルターです。
物理濾過スペースと生物濾過スペースを左右に分け、生物ろ材を弄らずに、物理濾過だけメンテすることが可能です。
部屋に一滴も水を溢さずに、洗面所に持っていって清掃し、ホース口に水を注いで、スイッチオンという簡便さが身の上。
ホース内の水が空になってしまっても、呼び水スターターがあり、口で吸い込め...なんてことはありません。
流量調節機能付きで、気付かずにホースの折れ曲がってフィルターが止まっている...ようなことがない蛇腹ホースを使っています。
(その分、ホース間にクーラーなどを接続する際には、ちょっと工夫が必要。)
餌を食い散らすタイプの中大型魚は、必然的にフィルターメンテナンスの頻度が増えるため、
クラシックよりも格段に使い易いでしょう。
モーターは強力なものを搭載していますが、静音性はエーハイムよりも少々劣ります。
また、角形なので、丸形のクラシックよりは機密性が劣りますので、
ゴミなどがパッキンに詰まっていないか、ちょっと注意が必要です。
利便性を追求したがゆえに、パーツ類が複雑化しているのは仕方がないところでしょう。
クラシックと真逆のフィルターですからね。
http://www.bluefantasia.com/
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日動,コトブキ,テトラに関しては、クラシックとフルーバルの中間的な存在となっています。
ニッソーのプライムパワーは、もうあまり見かけません...
ジャレコもアクア業界を撤退しています。
コトブキのマグナムはどこへいったのか?
と、そういう意味でもクラシックは安全そう...なんですけどね。
外部フィルターは、エーハイムとテトラの二大勢力っぽい状況になっていますが、
エーハイムと違って、最近のテトラにドイツブランドのイメージ的な質実剛健さはありません。
マニア層よりも、多数受けを狙った商品展開をしているような気がします。
(それはそれで良いことだが...)
新商品をポコポコだして、初期ロットに不具合のクレームが多いような...
水流は工夫すればなんとでもなるので、90cm水槽に適合した製品で良いかと思います。
お礼
大変丁寧なご回答有難うございました 参考にさせていただきます