大変失礼ですが、
「お読みになられてなく、聞きかじりで」「当時と著者が主義主張を変えたのはなぜか、その理由は」と聞かれるのはどうかと思いますが(申し訳ありませんが)。
また#2さんの仰るとおり、それはいわゆる新自由主義なのでしょうか。
私の理解するところでは、確かに昨今の小泉路線はまさそれをコピーした感はありますが。
ですが、間違いなくごく一面のコピーであり、小沢氏の目指した国家再生ビジョンとはまるで違うと思いますよ。言い方悪いけど、一部の表面だけコピー(パクった)してて、氏の思い描く理念とはまるで違う現在ですよ(たとえば小沢氏が強力に推進導入した小選挙区選挙制度も、当時は小泉氏は猛反対だったのを、後に総理になりこの制度の仕組みの都合のいい一面を政権与党の立場から最大限に利用し最も恩恵を得ることに成功したり、元々の理念とはかけ離れた活用をされていますし)。
この本は日本の政治家では稀な本格的な政策本(内容が濃く広い)ですから、その中のごく一面を引用して本当に短絡的に都合よく利用(悪用?)されてるのをホントによく見かけます。
まずこの本では(少し読み返してみましたが)、
当時から官僚主導政治体制を明確に否定していますし、その改革ビジョンも仕組みも数値を入れて明確に示しています。
それから当時から、政治資金の全面公開の制度改革による国民への透明性の確保と、一般よりも重い政治家への刑事罰の導入もうたっています。
また短い審議時間の憂慮して、一つの案として通年国会制を挙げています。
「地方分権基本法」も具体例を出し、(現在のまやかし三位一体とはまるで別の)国と地方のあり方である「新分権体制」も掲げていますし、それは原則的に現在の民主党の政策に示されているのと同じで、国は国家規模のことに専念して、財源・権限も委譲して、地方は地方に任せそれぞれの事情に即した特色をめざす、というようなことでしょうか。
法人税の世界水準までの引き下げもうたってますが、それは所得税と住民税の大幅減税をセットにしての提案です(これは15年前の提案ですから、それ以降変化した税体系から今なんともいえません)。
国の持つ公的企業の民営化も掲げてますが、それは現在の民主党マニフェストの特殊法人・独立行政法人原則廃止もしくは民営化と何ら反しないと思いますが。
また、官僚に対する活用方法も現在と考えは全くぶれておらず、その優秀さと果たすべき高次元の役割も提示しています(こじんまりとした事務分担の不必要さも)。
また「正義の戦争」などとの定義は不可能で、どのような戦争も基本的に全否定しています。
もちろん15年前の状況とは国際情勢も国内事情も変化していますから微妙に修正することはなくはないし、現在のように所得格差が拡大・固定の時代にも対応するのは当然ではないでしょうか。
それでも、お互いの尊重に共存社会と多様な生き方のできる日本社会を目指すこと、また主婦層の年金満額支給も掲げていますが。
上記に記した政策が新保守主義なのか私には判断しかねますが、
最後のほうで、小手先の政策は否定し、制度の根本的な改革をとも明記しています。
私には、少なくとも根幹のところの原理原則の軸は全然ぶれていないと思いますが、いかがでしょうか。
またこの本は現在再販されてますので、機会があればお読みになられるだけの価値はあると思いますよ。
お礼
回答ありがとう御座います。勉強になりました。 >「お読みになられてなく、聞きかじりで」「当時と著者が主義主張を変えたのはなぜか、その理由は」と聞かれるのはどうかと思いますが… 回答者さんが言われる通り、質問すること自体が問題ありかも知れませんね。私の知識はWikipediaで得ただけの知識です。それだけの薄い根拠で質問しています。 しかし、このサイトではそれもアリかな、と思っています。このサイトは専門家同士の議論の場ではありません。専門家同士の場だとすると、マルクスの資本論全巻を読了した者のみに「社会主義」に関する質問が許される事になってしまいます。 ここはアカデミックな場所では有りません。より詳しい人がそうでない人に助言する、相互扶助のような機能であるあると理解しています。 このような理由から、小沢氏の著述を読了したわけではありませんでしたが、何らかのヒントがいただければと思い質問させていただきました。 ありがとう御座いました。