原因不明ということになれば症状は切り取ることが出来ても根本的な原因治療にはなっていないということですね。
これは卵巣腫瘍とともに交感神経神経緊張の極限で起こるものではないでしょうか。交感神経緊張を引き起こすものは、心身のストレスです。
一過性のものでしたらそれほど問題にはなりませんが、無理をしていつの間にか適応力を超えてしまったストレスが長期に固定化するといけません。精神的なもの、働き過ぎ、長時間労働、激しい運動、スポーツもストレスとなりますし、冷房や薄着など外からの寒冷刺激もストレスとなります。もともと体温が低い人はこれには尚更気をつけないといけませんね。
もう一つ、とても大事なことなのですが、見落としているストレスがあります。それは鎮痛剤です。体温の低い人やストレスの多い人は生理痛、内膜症、子宮筋腫、頭痛、肩こり痛、腰痛など痛みを訴えることが多いのですが、それを鎮痛剤で凌ぐことが多くなります。鎮痛剤は交感神経を緊張させ血流を阻止して症状を緩和することを目的としてますので度々お世話になると過大なストレスとなっていきます。
ストレスは交感神経を緊張させ、過度になるほど白血球のなかの顆粒球が増えていきます。顆粒球はもともと細菌に対応して化膿性の炎症を起こす細胞(膿は顆粒球の死骸)ですが、細菌がいなくて顆粒球だけが集まるとその死骸が袋のようになって溜まりのう胞となります。その場合、白っぽい化膿とは違ってチョコレートのような色になります。
また、交感神経が緊張すると消化、排泄機能の抑制、酵素、ホルモンの分泌などが抑制され、便秘など起こして交感神経の緊張が上乗せされます。
生活を振り返ってストレス、冷えなどの有無を考えて見て下さい。ストレスを見直すことは当然ですが、冷えが強ければ入浴、食事、軽い運動、服装、などで体、下腹部の冷え対策は欠かせません。
また鎮痛剤のお世話になることが多ければ次のような考え方をして使い過ぎにならないようにしてください。
痛みはストレスで収縮してしまった血管が拡張し血流が回復するときに発生します。そうやって壊れた組織を修復するのです。誰も経験があってなるほど痛みは辛いのですが、人間の体は自らそうやって自然治癒力を発揮しているのです。
のう胞の正体はストレスで増え過ぎた顆粒球です。
お礼
ものすごい専門知識ですね!!!病院の先生より詳しい説明が聞けて、大変参考になりました。 ありがとうございました。