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タンパク質制限中のアルブミン改善とは?

母(71歳)は現在、肝硬変の末期です。 週1回くらいの頻度で胸やお腹に溜まる水を抜く処置を受けています。 昨日、栄養指導を母と共に受けたのですが、今後はアンモニアの体内蓄積を避けるためにタンパク質摂取の制限が大切だと言われました。 医者からはアルブミンと言う値が低いので胸やお腹に水が溜まりやすいので、栄養改善が大切と言われました。 そこでアルブミン値を改善させる為にどうすべきかをネットで検索したところ、高タンパクの食事をすべきと書いてありました。 では、一体タンパク質を制限しながら、どうすればアルブミン値を改善すればいいのでしょうか? アルブミン値を改善する為に、摂取すべき食材などのアドバイスをお願いします。

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  • dietitian
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回答No.2

栄養士の立場からお答えさせていただきます。  血清アルブミン値を上げるためにタンパク質をとるということと、アンモニアの産生を抑えるためにタンパク質の摂取を抑えるということで、非常に混乱されているのではないかと思います。  肝臓は体内で使われるエネルギーの出納とその種類(主に炭水化物、脂質、たんぱく質)を調整したり、体内の老廃物を解毒する役割を担っています。たとえば、多少タンパク質を摂りすぎても、不必要なタンパク質は分解され、その過程で生じるアンモニアは肝臓で無毒化されて尿素になり、腎臓から排出されます。タンパク質が分解されるのはもう一つあって、それはエネルギー源として使用される場合です。これは体内で炭水化物も脂質も利用できないときに起きます。しかし、その場合に生じるアンモニアも同様に肝臓によって無毒化されます。ここでのポイントは、タンパク質の摂取量が「多すぎても少なすぎても」体には良くないということです。過剰なタンパク質は分解され、エネルギーが不足しているときにもタンパク質は分解されます。  対応策として、まず体たんぱくの分解を防ぐために必要なエネルギー量を考えます。非代償性肝硬変であれば体重1kg当たり25~30kcal程度です。次に体たんぱくの維持に必要なタンパク質の摂取量を考えます。同じく体重1kg当たり1.0から1.2g程度です。後はエネルギーを確保(必要によっては炭水化物や脂質の摂取量を増やす)した上で、適量のタンパク質を摂ることになります。肝臓の機能が低下しているので、体たんぱくの分解を防ぐために夜食を摂ることも勧められます。分枝鎖アミノ酸(BCAA)については入院されているのであれば、おそらく何らかの処置がされていると思います。  肝硬変の末期は食事療法の効果が相対的に下がります。食事というよりはお薬のような栄養補給が必要になる場合が多いです。食欲が低下することが多いかと思いますが、できればお母様が食べたいものを食べさせてあげてほしいと思います。また、肝硬変では比較的脂質の制限が緩いので不飽和脂肪酸を多く含む青魚などを勧められてはどうかと思います。いずれにしても、栄養士さんとよくご相談下さい。

marientry
質問者

お礼

専門的なアドバイス有難うございます。 確かに母の食欲は日ごとに落ちてきているようで、担当医からも母の希望を叶えることに重点を置くように言われました。 そこで母の大好きなフルーツや今まで塩分制限のため我慢してきた大好きな梅干しも少量ずつ口にするようにさせています。 今後は母の苦痛が少しでも和らげられるよう、できる限りの希望には応えてあげようと思います。

その他の回答 (1)

  • higegie
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回答No.1

肝硬変も代償期・非代償期・肝不全期と分類できると思いますが、腹水が溜るようですと非代償期に入り込んでいると推測できます。 特効薬はなく、栄養療法を基本に考えられると良いと思います。高タンパク・高エネルギー・高ビタミンが基本ですが、タンパク消化が難しくなっているとのこと。提言させていただきます。 1.アミノ酸(BCAA)かなり多めに摂取。アルブミン値の上昇に期待。 2.ビタミンB群(肝硬変ではエネルギー代謝が亢進しているため) 3.コンドロイチン硫酸(結合組織維持の為) 4.ビタミンC 6000mg/日以上、他にビタミンEやビタミンAも求められる所です。 また、浮腫み対策で利尿剤などが投与された場合、カリウム・マグネシウム等の補給は必須です。塩分は6g以下を厳守です。 肝細胞は、栄養で保たれます。低タンパク・低カロリーでは、肝臓が悲鳴を上げるでしょう。昔の日本人が、低タンパク・低カロリーで60才にして腰が曲がり老化が促進してことを考えると、理解が付くと思います。 窒素代謝が障害される肝不全期では、アンモニア産生が心配されます。病態を掴まれている医師の判断に従う必要があります。 腸内細菌叢の改善も考えて、純度の高いフラクトオリゴ糖摂取も宜しいのではないでしょうか? フレッシュオレンジジュースにビタミンC原末(6~10g)とフラクトオリゴ糖を溶かして、チョコチョコ飲むと美味しく召し上がれると思います。カロリーも少しはカバーできますよ。 BCAA経口剤が病院にはあると思うのですが、出されないのであれば、サプリメントでアミノ酸のBCAAを摂るのも止むを得ないのでしょうね。 最終手段として、病院でアルブミンの注射も有効だと思います。

marientry
質問者

お礼

早速のご回答有難うございます。 とても専門的なアドバイス、非常に有り難く参考にさせて頂きたいと思います。 その上、具体的に摂るべき食材まで教えて頂き、とてもわかりやすかったです。 早速、明日入院中の母を見舞う前に、上記の物を購入し、母に与えてみようと思います。