辛いことこそ忘れられないのは?
私には最近、と言っても2~3年前からですが、胸を痛めると分かっていて知ろうとしてしまう癖があります。本・映画など「この手のストーリーは苦手なタイプだな」と思いつつもついつい手を出してしまうんです。で止めればいいのに最後まで読んでしまう。
昔はそうでもありませんでした。興味の湧かないものには手を出さないし、出したところでつまらなければ読むのをやめました。そのことはそれですっかり忘れてしまいました。それが今は、気になったら(目に留まったら)読まずにはいられないし、読んではいけないと思うと余計に読みたくなる。
しかも胸を痛めるものに限っていつまでも記憶に残っていたりするんです。よく辛い出来事も時が経てば薄らぐと言いますけど、どうも私はそうではないらしく、一時は忘れてもまた鮮烈に思い出してしまいます。1、2年経っても本を読んだ当初と同じくらい胸が痛かったりするんです。それもやたらと感情移入してしまい、ともすれば自分がその体験をするのより苦しいのではないかと思うくらいです。
例えば平岩弓枝先生の「御宿かわせみ」、特別ファンというわけでもないのですが、かもし出される雰囲気が好きで新刊が出ると読んでいました。それが、主人公の恋人に隠し子ができたところですっかり嫌になってしまい、今では思い出すのも苦しい作品に・・・。なのに新作のチェックをしてしまうんですよ。傷に塩を塗るようなものだと思いつつ、続きの作品も読んでしまいました。
精神的にプラスな感情ならともかく、これではさすがに困るしどうしたものかと弱っています。
分かっていてなぜやってしまうのでしょうか、なぜ過度に感情移入してしまうのでしょうか、そして辛さが色あせないのはなぜでしょうか?
お礼
ばっちり「幽霊殺し」でしたっ! なかなかこの一説が見つからなくて、モヤモヤとしていたんですが、おかげさまですっきりしました(笑)。 情報、有り難うございましたっ!