Q/放送が「デジタル」になると何かいいことあるんですか?
Q/デジタル放送では、放送データを圧縮して少ない帯域の電波に載せることができるため、効率が良くなります。
近年、携帯電話などの無線機器が増えており、この電波の帯域幅の節約は重要でこの点で、まず一つ効果があります。まあ、理由としてはこの帯域面での考えがまず大きいですね。
2つ目には、放送の品質が良くなること。アナログに比べ多重写り(ゴーストなど)が少なく、放送が安定しやすい点があります。
3つ目には、ハイビジョン放送やプログレッシブ放送などの高画質、高音質放送を手軽に楽しめるようになります。また、映画並の迫力あるサラウンドも可能になる。
4つ目に、データ圧縮率が高いことから、テレビ放送に連動したデータ放送、独立データ放送、双方向での視聴者が参加できる視聴者参加型番組の開拓などにも役立ちます。
5つ目は、3とほぼ同意ですがネットワークとの融合による可能性が高いことですね。インターネットなどの通信とテレビの放送の垣根を撤廃し、これまでは受けるだけの立場だったテレビをこちらから参加することも可能となり、体験できるテレビになることという利点もあります。
Q/今までのテレビでも見られるんですか?
A/既存のアナログチューナーでは受信できません。専用のデジタルチューナーを購入すれば、見ることは可能になります。ただし、デジタル放送の高品質な放送を見る場合や、高音質な音質で楽しむには、デジタル放送対応テレビを購入する必要があります。
例として
まず、専用チューナーの購入で3~10万程度の金額が必要です。
さらに、映画並の音質でテレビ放送を視聴するなら、AVアンプ(数万円)と5,1chスピーカーシステム(数万円)を購入する必要があります。
デジタル放送の高画質で番組を見る場合は、さらにテレビの買い換えで数万以上(最大数十万)の出費が必要となります。
結構負担ですね。
ちなみに、これはテレビ局側の施設でも言えることで、アナログ放送機器から、デジタル放送機器への変更投資が数億から数百億以上掛かります。(一つの放送局当たりの額です)
お礼
詳しく教えていただきまして、ありがとうございます。一つ賢くなった気がします。 高いんですね、費用…。