字幕ばかりに目をやって映像のほうを見てられないなんてことにならないよう、
会話は簡潔で且つ正確で且つ面白くなきゃいけません。
従って1秒間に3~4文字という制約になります。
さて、登場人物が
「Yes,sir!何たらかんたらゴニョゴニョゴニョ」
と言ったとします。
これを正確に訳すと、
「かしこまりました。何たらかんたらゴニョゴニョゴニョ」
となります。
しかし、瞬時に言い終わる「イェッサー」だけで8文字も要します。
そうすると、以下の「何たら~」が訳せなくなります。
そこで、本当は尊敬語で「かしこまりました」とすべきイェッサーは
仕方なく「はい」だけにする。
「何たらかんたら」は「何たら」だけにし、
「ゴニョゴニョゴニョ」は「ゴニョ」だけにする、
といった必要性が生じる訳です。
だから、双方が激しい口論を交わす裁判シーンとかでは
翻訳家は凄く頭を痛めるそうです。
ただでさえ難しい裁判用語を、如何に判りやすく訳すかと・・・。
従って、ポイントとなる会話も消されてしまってることも。
そういうことからすると、吹き替えの方がより楽しめる場合もあります。
激しい戦闘シーンが続く映画なんかもその部類に入るかも。
もっとも、どんなに早口の英語でも聞き取れるくらいのヒアリング力があれば、
何の問題もない訳ですが!?
お礼
なるほど。 たしかに下部に文字がだらだらーってあったら 読む気がなくなってしまいますね。 ということは外国映画は 吹き替えのほうがよいということでしょうか。