種牡馬のシンジケートとは、繁殖牝馬に種付けできる権利を、複数の生産者・馬主で分割し、共有するものです。
メリットとしては、
・繁殖牝馬を所有している馬主や生産牧場は1人では何億とする種牡馬の導入は困難だが、馬主や生産牧場が複数集まれば、それだけ購入資金が増え、高額な種牡馬の導入が可能になる
・種牡馬は当たり外れが大きいので、そのリスクを複数の人でシェアすることが可能
・シンジケート株数以上に種付けをこなした場合、その種付け料がシンジケート株所有者の配当となる
・種牡馬が成功すれば、種付権を売って、一儲け可能
・種牡馬になれそうな競走馬を持った馬主から見ると、シンジケートにしたほうが、売り手の購買力が増すため、売り手を見つけやすい
・(少なくともシンジケート株の減価償却期間は)シンジケート株を所有する馬主・生産牧場の良質な繁殖牝馬に種付けしてもらえ、種牡馬としての成功確率が高まる可能性がある
シンジケートを組まなかった場合のデメリットは
・良質な繁殖牝馬が集まりにくく、種牡馬としての成功確率が低くなる
・導入した馬主や生産牧場が失敗のリスクを負う(逆に成功すれば、シンジケートより大もうけ可能)
シンジケート解散した場合のデメリットは
・良質な繁殖牝馬が集まりにくく、種牡馬としての成功確率が低くなりますが、そもそも成功していない種牡馬がシンジケート解散されるので、これはそんなに問題ではない。
・それよりむしろ、引き受ける牧場がない場合、種牡馬(多くの場合名馬)が行き先不明になる、ということのほうが問題でしょう。
お礼
具体的なご回答ありがとうございます。おかげで大体ですがわかりました。