レンズの性能的な側面は、皆さん書いておられるので、ちょっと別の側面からみてみましょう。
「必ず」絞って使うなら、たとえば、どんな状況であれ絶対にf8以上に開けて使うことはない。というのであれば、確かに、解放F8のレンズがあればそれで十分なわけです。その意味では質問に間違いはありません。
でも、本当ですか?前提条件が間違ってません?
思っているより、暗い状況で撮りたくなったらどうしますか?三脚を持ち出して、シャッタースピードを遅くすれば露出は解決します。シャッター速度を遅くするということは被写体ブレを起こす可能性も高くなると言うことです。被写体を止めて写したくなったら?(フラッシュを使うという選択肢もありますが、これはこれで扱いが難しい道具の一つです。思った通りの照明効果を得ようとするととんでもない設備が必要になることもあります。)
絞りを開ける・絞るを変えると、その効果の一つとして、被写界深度の変化があります。絞れば被写界深度は深くなり(ピントの合う範囲が広がる)、開ければ被写界深度は浅くなる(ピントの合う範囲が狭くなる)。これは、写真を絵作りの道具としてとらえたときに特に影響が出ます。あっさり言えば、背景がぼけた写真ですね。もう少し背景がぼけていればなぁと思うことは本当にありませんね?
解放F値が小さい、明るいレンズで絞って撮っているなら、必要になったとき絞りを開けることは可能です。でも、解放F8のレンズなら?それ以上はいくら要求しても開けることはできません。
ようするに、明るいレンズを使っておけば、それだけ撮影時の選択肢は広がるわけです。選択肢は多ければ多いほどよいわけで、選択肢が多すぎて困ることは、そうありません。(まぁ、迷うというのは別ですけどね(苦笑))
ただし、トレードオフはあります。総じて明るいレンズは高価で大きく・重たいのが普通です。望遠のF2.8なんて、大砲と言いたくなりますね。(下手するとカメラを持っているんだかレンズを持っているんだかという景色が出現する(笑))
このあたりを考えて、あるポイントで妥協するのが普通です。でも、物理的・金銭的に条件がクリアできるなら、私なら「より」明るいレンズが欲しいです。300mmのF2.8が500g位の重さでカメラバッグの片隅に入る大きさなら、かつ貯金すれば買えるなら、今すぐ貯金します。(もちろんそんな大きさであんなレンズはできないでしょうが(苦笑))そんな望遠でそこまで開ける用途を今思いつくかではなく、そこまで開けることができるなら別の絵を作ることができるかもしれないし、それを考えるための前提が整うからです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 実は開放の甘い描写が僕の基本スタイルです。通常F5.6程度までですね。 70-200mmクラスのF2.8で1kg超えるのは、正直辛いです。最近APSサイズ専用に50-150mmF2.8が出ていますから距離を求めなければ妥当かなとは思うのですが、奥様が望遠狂ですので、最低200mmかなと、、そうなるとコストと重さと性能でF2.8かF4かで悩みます。