調剤はしておりませんが、薬剤師です。
まず、バファリンの主成分ですが、アセチルサリチル酸で、アスピリンと同じです。以前はアルミニウム塩でしたが、今は塩ではなく、代わりに胃を保護する成分が配合されています。
アセチルサリチル酸は薬の中でも20世紀最大の発見と言われ、そのインパクトはペニシリンの発見以上といわれているそうです。
種々の副作用はありますが、良い薬であることは間違いありません。
アセチルサリチル酸の薬理はedogawaranpoさんご指摘のとおり、プロスタグランジンの代謝に関係するもので、鎮痛、抗炎症、血小板凝集抑制などの作用があります。
oobankobanさんの言う、「心筋梗塞の再発予防」に用いるというのは、この血小板凝集抑制作用によって血栓が生じるのを防ぐことを期待してのもので、「血がさらさらになる」ということとはちょっと違うかもしれません。血が止まりにくくなるのも同じ理由です。
同じ解熱鎮痛薬でもアセトアミノフェンには抗炎症作用はありません。肩こりの症状に抗炎症作用が関係するかどうか、良くわかりませんが、関係しているとすれば「他の解熱鎮痛薬でも同じ」とは言えなくなります。
肩こりにもいろいろな原因が考えられますが、一つには血行不良も考えられるでしょう。ただ、アセチルサリチル酸に血行を良くする作用は基本的には無いと思います。それ以外の薬理作用で効いているのでしょう。
問題の副作用ですが、最大の副作用はschalkご指摘の胃腸障害です。胃や十二指腸に潰瘍がある人は症状を悪化させます。胃の丈夫な人でも空腹時の服用は避けるのが賢明です。
もう一つ、有名な副作用はアスピリン喘息です。これはプロスタグランジンに作用するための副作用で(アスピリンジレンマなどと呼ばれます)、長期に渡って服用を続ける場合には注意が必要です。
小児用バファリンの話がいくつか出ていますが、アスピリンジレンマの悪い方の作用を少なくするためには低用量を服用するのが良いようです。ただし、血小板凝集抑制作用は低用量でも効果が出ますが、ご質問者さんの肩こりに低用量で効果があるかどうか(小児用バファリンで十分な効果が得られるかどうか)はわかりません。
バファリンには眠くなる成分は入っていません。総合風邪薬には抗ヒスタミン剤が配合されていますので眠くなりますが、バファリンでは基本的には眠くなる心配は不要です。
服用を続けることで効果が無くなることも、薬理学的には考えにくいと思います。精神的な「慣れ」のような効果はあるかも知れませんが。
肩こりには「葛根湯」も効果があるようです。漢方薬にも副作用はありますが、試してみる価値はあると思います。いかがでしょう?
お礼
ご回答ありがとうございます。 どんな薬にもなんらかの副作用はあるということですね。 専門家の方のお話で、喘息などの副作用があることも わかりましたので、今後はむやみに飲む事は避けようと 思います。 漢方薬も考えてみます。 みなさん、親身になって情報をご提供くださり本当にありがとう ございました。