現職教員です。まず新潟の派閥の基礎知識です。
「ときわ会」(新潟大学系)「公孫会」(上越教育大系)が2大派閥とされていますが、第三勢力として「新陽会」(他大学系)があります。
第三勢力とはいえ、弱小でありマスコミやこういったところでは名前がまず出てこないので、知られていないと思います。
最近、中越地区の某大都市ではあいついで中学校が新校舎に建て直されましたが、両方とも「新陽会」の学校です。
「ときわ会」「公孫会」はそれぞれ大学とのつながりがありますので、研修団体として必要なバックボーンや会員数があります。
「新陽会」設立の経緯はいろいろと語られることもあるのですが、いわゆる「寄せ集め」です。
この会は研修団体としての体をなしていないことが周囲に知られていますので、万一、管理職を目指して派閥に入らなければならない時には避けるのが無難(?)な選択です。
大学系列ではないので、小学校教員がほとんどいないのも特徴です。
その1
管理職や指導主事などは学閥、派閥に入っていない人は皆無といっても間違いではありません。
(例外として、小都市などは『地元の名士の家系』の者が学閥、派閥に関係なく所属するケースもあります)
人事異動に関しては派閥で動くと断言してよいです。無派閥の方も、本人の意志に関係なく、「◆◆先生はウチの駒」のように「系列校」を回されます。
その2
他の回答者の方も書いていますが、教員間の「悪者つくり」は「いじめ・パワーハラスメント」という形ではっきりとしています。児童・生徒の場合と同じで、だれかが「異端」を作り出して、その「異端」をいじめることで組織の結束を作ろうとします。(その「だれか」は保身のための管理職であったり、ベテラン教員であったりすることが多いので笑うに笑えません)。
生徒のいじめはどの学校にも「必ず」あります。教員は自分たちでも「いじめ」をしているので、その心理やどのようにすれば解決できるかもそれこそ「身をもって」知っているのですが、それができません。ちょっと感情的に書かせていただきますが「この担任、頭弱いのでは?」と感じることが多々あります。
その3
新潟県は「親、親戚が教員」が非常に強力です。ある意味、学閥、派閥の比ではないかもしれません。もしこの回答を保護者の方がみられていましたら、試しに「先生、あなたの親、親戚も教員ですか?」と尋ねてみてください。異常に高い確率で「イエス」が反ってきます。保護者に対しては警戒して嘘をつくこともあるので難しいのですが、教員間では簡単に答えてくれるので間違いありません。
政治家の二世議員が問題になった時、「つらく苦しい家業はよほどのことがないかぎり子どもには勧めない。しかるにこれほど二世議員が多いのは、権益のうまみがどれほど甘露かを物語っている」と某新聞の社説に書かれていました。教員の二世、三世もまったく同じ構図です。(具体的に書くと、教員の給与は考えられないほど高給です。教員でよく、「安月給」という人がいますが、その4に書いたように、「仕事をつくるためのマッチポンプ的な仕事」に日々、子分として追われていますので、「社会に貢献したことによるその対価としての給与」としてみると、「給料泥ボー」と誹られてもまったく反論ができないはずです)
その4
「保身のためには全てをすててでも全力でとりくむ」ため、児童・生徒が卒業後どうなろうとまったく構わないというのが教員(すくなくとも新潟の)の考えです。特に現在の管理職はいわゆる「勝ち逃げ年代」なのでその傾向が強いです。派閥の会員を「子分」としてとらえ、それらに号令をかけ「地域、児童・生徒のために」という大義名分をかかげ、まったく意味のない研究会や行事を催し、自分の「手柄」にしています。
一般の企業であれば、収益の上がらないどころか企画の段階からマイナス面しか見えない事業やプロジェクトを行うでしょうか?バブルの頃には企業でも「経費を使うための企画」としてあったかもしれません。はたしてバブル後、経済や人々の心がどうなったかは、私たちはよく知っています。同じことが教育現場でも起こるでしょう。昨今のいじめ隠蔽、その後発覚という構図は、バブル当時の銀行の「飛ばし隠蔽」に非常に似ていると思いませんか?
その5
これからは児童・生徒数減による学校数の減少、校長公募、などポストは減るばかりです。「勝ち逃げ年代」管理職のために滅私奉公している教員はやはり異常です。先が読めず、意味のないことにも思考停止して率先して取り組む教員が、「キミたちには輝かしい未来がある!」「自ら考え、自分の意見を持ちなさい!」などと口にしているのが現状です。
まとめ
【教員を目指している方へ】大変美味しい職業です。「楽をしたい」と望めばこれほどいい職業はないです。オススメです。産休・育休も3年間とれます。父親もとれます。その間の給与もでます(教職員組合は本当によく頑張りました。えらい!)。その3年間は「講師」という名の「非正規雇用」で正規採用にいたらない教員もどきが授業もどきをしてあなたのポストを守ってくれます。
【現職教員の方へ】個人名を出さなければ追求を受けることはまずありませんので、このような回答ができるチャンスを逃さないようにしましょう。現状はなにも変わりませんが、医者が処方する精神安定剤よりは今日の授業の力になりますよ。
【保護者の方へ】学校や教育委員会へいってもいじめはなくなりません。教員がお子様へ話すように「不審者にあったらまず警察へ連絡を!」と同じで、即、警察、弁護士に相談してください。この方面は今、話題になっていますので昔と違い、親切に、即、動いて解決してくれます。学校は「保身のために全力投球」がスローガンです。教育目標をめくるとその裏に太字で書いてあります。
【児童・生徒の皆さまへ】大人の基本方針は「保身」です。その中で本当にアナタのことを心配してくれるのは「保護者」の方です。まずは保護者の方と何でもいいのでコミュニケーションをとってください。また、学校のセンセイの中に、自分と「波長があう」人がいないか探してみてください。大人の基本方針通り、「保身」という外骨格生物ですが、学校に行くのが少しは楽になるのではないかと思います。
お礼
お礼が遅れて申し訳ございません。学閥に入っていないと肩身の狭い思いをされることが分かりました。学閥の尻に敷かれた教育委員会だそうですが、本当にそれで公平な教育行政ができるのか疑問に思いました。