金融機関に勤務しており、以前、住宅ローンも担当したことがある者です。
実は、私も名古屋在住で、昨年マンションを購入しました(当然借入先は勤務先。私の勤務先は職員であろうとローン金利の優遇はありません。ただし、保証料率は多少の優遇がありました)。
私の購入したマンションでは、中京・三菱東京UFJ・三井住友銀行・名古屋銀行・JAなごやとの間に提携住宅ローンがあったと思います(JAなごやの本店がマンションに近いからだと思います)。
利用者が多かったのは中京だったようです(しかも、3年固定・当初適用金利0.8%。固定後優遇なし-というパターンでの契約だったようです)。
> 中京・大垣共立・三重については不動産からの優遇金利となり、その他はおそらく店頭金利となると思います。
> 三重銀行は固定後最大1.2%の優遇
不動産からの優遇は「提携住宅ローン」で、三重銀行は19年3月31日申し込み分までのキャンペーンですね。
提携住宅ローンは、「全期間固定」はないことが多いと思いますが、全期間固定は考えていらっしゃいませんか?
例えばフラット35の利用などはいかがでしょう。
中京はキャンペーン等が不明ですが、店頭表示金利は、
2年固定が2.70%
3年固定が2.90%
5年固定が3.50%
7年固定が3.70%
10年固定が3.75%となっています。
おそらく、ここから提携住宅ローンとして金利優遇が受けられるでしょう。
2年固定ならば、1.00%もあるえるのではないでしょうか。
おそらく、三重銀行の当初金利は、
3年固定が店頭表示金利2.60%から1.35%優遇で「1.25%」
5年固定が店頭表示金利3.30%から1.40%優遇で「1.90%」
10年固定が店頭表示金利3.70%から1.40%優遇で「2.30%」ではないかと思います。
そして、固定期間終了後は、マイナス1.1%の優遇で、さらに、三重銀VISAカードの加入か公共料金のうち3つ以上の口座振替契約で0.1%優遇が上乗せされて、結果「マイナス1.2%」となる訳ですね。
大垣共立も19年3月31日申し込み分までのキャンペーンをしていて、店頭表示金利より、当初が最大1.45%、固定期間終了後が最大1.00%の優遇。
3年固定が店頭表示金利2.70%から1.45%優遇で「1.25%」
5年固定が店頭表示金利3.45%から1.45%優遇で「2.00%」
10年固定が店頭表示金利3.80%から1.45%優遇で「2.35%」だとおもいます。
農協も19年3月30日申し込み分までのキャンペーンをしているようですね。
農協は店頭表示金利が出ていないので分かりませんが、当初固定期間が店頭表示金利よりマイナス1.50%で、固定期間終了後は最大マイナス1.0%。
3年固定が優遇後1.20%とありますから、3年固定の店頭表示金利は2.70%のようです。
キャンペーンでお米が30kg(!?)もらえるところが農協らしい…。
> ボーナス払いを15万程度で、残りを月々の支払いでやっていく予定です。
例えば、35年返済、10年固定2.30%で考えますと…。
3080万円のお借り入れで、ボーナス加算が15万円程度で済ませるには、毎月の返済分が2380万円、ボーナス分が700万円となります。
そうしますと、毎月の返済額は82,554円、ボーナス加算が146,137円(ボーナス月の返済額は228,691円)になります。
3年固定1.25%で考えますと、毎月の返済分が2230万円、ボーナス分が850万円となります。
そうしますと、毎月の返済額は65,581円、ボーナス加算が150,295円(ボーナス月の返済額は215,876円)になります。
固定期間が短いと金利も低いので、返済額も低く抑えることができるのですが、固定期間終了時の金利動向が読めないので不安ですよね。
個人的には、お子さまが0歳で、奥様が育児休業中とのことも考えますと、できれば「ボーナス返済なし」で検討され、ボーナス分は繰上返済に充てられる-くらいの方がよろしいと思います。
10年固定2.30%の場合、ボーナス返済なしならば、毎月の返済額は106,835円となります。
> どういう観点で借りる銀行を選んでよいのか全くわかりません
> どの辺りにポイントを絞って決めたらいいのか教えてください。
もちろん、いろいろな意味でご質問者さまにとって「都合がいい」ということを基準にすればよろしいのです。
マンション業者にとっては、提携住宅ローンを使ってもらうのが一番便利でしょうけれどね。
金利が低いことを一番に考えても構いません。
金利が低いのは短期固定の場合ですから、先々の金利動向を考えて、何パーセントまでの金利上昇ならば返済に耐えうるのかを把握し、それを超えてくるようならば、「借り換え」なども検討するフットワークの軽さを身につけてください(もちろん借り換えには費用が掛かりますが)。
全期間固定ならば、完済までの返済計画が立てられますが金利が高めですので、それに「生活」を合わせる形になり、その努力が必要になると思います。
また、繰上返済をする際の手数料についても比較してみてください。
奥様が育児休業から復帰されれば、資金に余裕が出て、繰上返済も考えられるようになるのではないでしょうか。
その際に、高い繰上返済手数料が取られるのは、結構「ムダ」ということにもなりますので。
ただ、お子様には思っていらっしゃる以上に「お金が掛かる」ものらしいので、思ったほど貯蓄や繰上返済もできないかもしれませんが…。
店舗がマンションや勤務先に近いところを選ぶのもポイントです(まあ、提携住宅ローンを扱っている金融機関は、当該物件の近くに店舗があることが多いですが)。
いざという時に、すぐに出向けることは結構重要です。
あと、何軒かで話を聞いてみたり、住宅ローン相談会に出かけられるのもよろしいですよ。
住宅ローンという商品は、金融機関とお客様が長く付き合うことになる商品ですから、感覚的な「好き嫌い」で判断した方がいい場合もあるんです。
時々、借り換えのご相談も受けましたが、その理由で「○○銀行から借りていたけれど、担当者の態度は悪いし、相談に行っても親身に相談に乗ってくれない。あんなところとはもう付き合いたくない。だからこちらで借り換えたい。」というパターンも結構ありましたので。