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ドラマスペシャル「天使の梯子」のラストは?
昨日テレ朝21:00~の「天使の梯子」のラスト、ウトウト寝てしまって気付いたら終わっていました。3人・・・なつき(ミムラ)と歩太(要潤)と慎一(渡部豪太)の行末が知りたいのですが、誰か知っている方教えて下さい。
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どこまでご覧になったのか不明ですが、とりあえずラスト20分だけ文字お越ししてみました。 与那国島 走ってくる1台の車。歩太と夏姫が乗っている。 夏姫 「急にこんなところにこようなんて、いったいどういうこと?」 歩太 「…」 夏姫 「いいかげん、理由教えて」 歩太 「…」 あきれる夏姫。 車の着いた場所には慎一が待っていた。 夏姫 「…!…なんで…?」 歩太 「…こいつには参ったよ…」 慎一 「ぼくが歩太さんにお願いして夏姫さんをここに連れてきてもらったんです」 夏姫 「…ここって…」 歩太 「…西の果て」 辺りの風景に目をやる夏姫。 歩太 「なぁ夏姫…今日こそ春妃を送ってやろう…10年だよ…もういいよ、もう十分だ」 夏姫 「だからもうその話は」 夏姫の言葉を遮り続ける歩太。 歩太 「当然のことなんだよ…俺たちがお前を裏切ったのは、紛れもない事実で、それに対してお前が恨んだり怒ったりするのは当然のことなんだよ…許せなくて当たり前なんだ」 黙っている夏姫。 歩太 「…けどお前、この前俺にこう言ったよな」 夏姫 『今ならね、あの頃のお姉ちゃんの気持ち判るような気がするの…自分ではどうしようもない気持ち…はじめてわかった…』 歩太 「…それが許すってことなんじゃないのか?」 歩太を見つめる夏姫。 歩太 「ここに居るこいつの事を本気で好きになって、やっと全てを受け入れられたんじゃないのか?」 慎一に向き合う夏姫。じっと見つめている慎一。 車に近づき後部座席から取り出したスケッチブックを夏姫に手渡す歩太。 歩太 「お前にやるよ」 夏姫 「えっ?!」 歩太 「これ以上描く気はホント、俺にはないから…」 スケッチブックの固く閉じられている紐をほどき、めくっていく夏姫。 春妃の描かれたスケッチを見つめる夏姫。 歩太 「…春妃が言ってたことがある…今まで自分の身に起こったこと、これから起ころうとしていること、何もかも全て許せるような気がするって…」 歩太 「まるで自分の運命も、残された俺たちがこうなる事も全て判っていたみたいにさ…」 スケッチブックのページをめくっていく夏姫。 歩太 「…あいつは、生きてたときから全部許してくれてたんだ…全部許したから逝ったんだ…」 涙がこぼれる夏姫。 歩太 「…俺たち、自分を責める気持ちで凝り固まってたばっかりで、春妃と楽しく過ごした時間まで全部封じ込めて思い出してやることさえできずにいた…ずっち寂しい思いをさせていた…窮屈な思いさせていた…」 うつむいたままの夏姫。 歩太 「…夏姫…ごめんな…ほんと長かったな10年…もういい加減開放してやろう…俺たちが春妃に縛られているだけじゃなくて、俺たちが春妃を縛ってたんだよ…」 泣きながら頷く夏姫。 夏姫 「…あたし…お姉ちゃん大好きだった…」 優しく微笑む歩太。 夏姫 「…綺麗だなぁお姉ちゃん…」 歩太 「お前そっくりだよ」 夏姫 「…全然似てないよ…なんかお姉ちゃん輝いてるもん…愛されてるなぁって感じ…」 歩太 「…だから、それも含めてそっくりだって言ってるんだよ」 夏姫 「(泣き笑い)…やだ…そんなんじゃないわよ…」 慎一 「…えっ?!…そんなんだよ!」黙っていた慎一が突然声を掛けてきた。 夏姫 「ふふっ…」笑い出す夏姫。つられて慎一も笑っている。そんな二人を微笑んで見ている歩太。 雲の切れ間から太陽の光が差してくる。それに気づき振り向く夏姫たち。 まるで歩太の絵の『天使の梯子』のようである。 慎一の家。仏前に座る慎一と夏姫。 慎一 「ただいまっ!」 寿美子の遺影に手を合わせる二人。 慎一 「…髪でも切ってみる?」 夏姫 「…髪?!」 慎一 「短いのも似合うと思うよ」 怪訝そうな夏姫。 理容室の椅子に座らせ、慎一が夏姫の髪を切ろうとしている。 夏姫 「ホントに大丈夫?」 慎一 「まかせろって!」 夏姫 「いくら美容師になるって決めたからって、まだ学校に行ってるわけでもないでしょう?」 慎一 「平気だって!」 夏姫 「そう?…」 慎一 「…俺、昨日夏姫さんの話聞いて、ずっと婆ちゃんの事考えてたんだ…思い出すのが辛いからって婆ちゃんの事封じ込めていたけど、それじゃ婆ちゃん、寂しがるんじゃないかなぁって…」 後から夏姫の髪に櫛をいれ、とかし始める慎一。 慎一 「だから俺決めたんだ…強くなって、婆ちゃんの事笑って話せるようになろうって…」 夏姫 「…うん…」 慎一 「女でひとつで俺を育ててくれた婆ちゃんって、もとから強い人かと思っていたけど違うんだよね…婆ちゃんは俺を守るために強くなった…俺、守りたい人ができて初めて判ったんだ…」 慎一の手が止まる。 慎一 「…夏姫さんを守りたい…その為に俺、絶対強くなる」 夏姫 「…………」黙ったまま微笑みながら頷く夏姫。 その姿を鏡越しに確かめ幸せそうに微笑む慎一。 夏姫 「…慎くん…あたし…あなたに出会ったら、自分を許すことができた……ありがとう…」 うれしそうに頷く慎一。鏡越しに微笑みあう二人。 エンディング 映画『天子の卵』のシーンをバックにエンドロール 誤字脱字・描写の違いはご容赦ください。 いずれソフト化されると思いますが、改めて見て違うぞーと言わんといてくださいませ。
お礼
nin-nin9999さん、ありがとうございます。まさにちょうど眠りつつあった場面からで嬉しくなっちゃいました。ラストも実際見たかのように思い浮かべることができて感謝感激です!