日本の経済援助は、ODAの形で進められています。 メディアがODAの負の部分を強調して取り上げるので、税金の無駄使いといった印象があります。 しかし、決して社会的な意義とか、開発途上国の基礎的なインフラ整備にどれくらい貢献したかを認識されていないように感じます。 私は十数年間、保健衛生の分野のコンサルタントとして働きました。 その経験からいえば、日本のODAはアメリカのそれに比べるとはるかにフェアーだといえます。
アメリカのUSエイドは徹底しています。 アメリカの国益にならないことには決して供出はしないのです。 例えば、1980年代の初頭、多額の援助がパキスタンに与えられました。 それはソ連のアフガン侵攻に対抗する為、パキスタンにレジスタント基地を作り、ゲリラを養成しました。 また、アフガニスタンに向かう道路も整備しています。
この時のゲリラがアルカイダに発展し、この時道路整備をして力をつけたのが、オサマビンラディンなのです。 パキスタン政府の要請で援助を行ったのではありません。 ソ連に対抗する為、アメリカの発案でパキスタンに基地を造ったのです。 名目はUSエイドですが。
五年前の9・11同時多発テロ事件も元を辿れば、パキスタンのレジスタント基地とゲリラ養成に端を発しています。 援助金額No.1のアメリカのやり方は徹底しています。 自分に味方する者にしか援助の手は差し伸べないのです。 そして、その時の味方が袂を分かち、強硬な敵に変わって行くのです。 イラクのフセインを育てたのもアメリカです。
お礼
とてもわかりやすい文章でした。なるほどやはりそれなりの国益があるんですね!! ありがとうございました