そもそもプロテストとはという問題から考える必要があります。
これはJBCの運営費確保もあります。金儲けというほど儲からない世界ですから、維持費の足しといったところですが。また、人気確保という観点もあります。試合をするしないに関わらず、プロ選手を目指す人が増えますからね。
そこで片岡鶴太郎さんの件ですが、協栄ジムで一生懸命練習している姿を見た故金平正紀前会長がJBCに頼み込んだようです。
JBCとしてもタレントである片岡鶴太郎さんがプロライセンスを取るということであればボクシングの人気向上にも繋がるわけで、特例として承認したものです。そもそも年齢制限はJBCが作るルールですしね。
ちなみに、安全性は試合をしないので問題ありません。
別に30歳という年齢が医学的に根拠があるわけではないですし。
もちろん、一般の人が「合格しても試合に出ない」という条件付きでは、許可しません。ボクシングの世界はビジネスの世界ですので、業界のお金になる場面では特例も出しますが誰でも良いというわけではありません。
不公平、という考え方はあるかもしれませんが、JBCはボランティア機関でも、国家機関でもありませんので、利益につながるなら特例も仕方ないでしょう。業界の運営ができるかどうかが関わってくるわけですから。
ちなみに、海外ではプロテストなるものはありません。試合に出てお金をもらう人はすべてプロです。ライセンスは申請するだけです。海外の関係者と話をしていても、あまり、プロとアマチュアの違いを意識することもないですしね。「今日はお金もらわないから、アマチュアの試合だよ!」みたいな感覚です。
日本ではプロボクサーというとなにか「ものすごい人」というイメージを持たれがちですが、実際は簡単な筆記試験と2Rのスパーリングで基本ができているかのチェックだけ。そんなに大したものではなく、半年も練習したら普通は受かります。最近はそれでも合格率が5割程度とかなり低いようですが。プロライセンス取立ての4回戦ボーイの大半が素人みたいなレベルです。試合を見ていても、レベルが低く見苦しいと感じるような試合もありますし。
有名人が一生懸命がんばっているなら、特例はありだと思いますよ。チャラチャラやっている有名人は駄目ですが。片岡鶴太郎さんの情熱は並みのプロボクサー以上、当然の評価だったと思います。その集中力はその後の画家活動でも十分見て取れる方ですしね。
お礼
ご返信ありがとうございます。 この前の総合格闘技イベントでの金子賢の試合、観てしまいました。そして、その試合後テレビを消しました。 会社と同じで、運営費がなければ、倒産(と言うのか分からないが)の危険もあるので、JBCも必死なのでしょうね。 格闘技とは関係ありませんが、大学も一芸入試などでタレントを入学させています。やっぱりタレントを使うと利益が上がるのでしょうかね(国立大学はそのようなことはしない)。