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コバルトを使ったがん治療
親戚にがん治療の目的でコバルトを体内埋め込んで治療している人がいます。 コバルトの放射線がどの程度周りに影響を及ぼすのでしょうか? 例えば、妊婦(妊娠の可能性がある人)や乳幼児などがそばにいても、問題はないのでしょうか? よろしくお願いします。
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影響はないと考えていいです。このような治療を小線源治療といいますが、照射の目標である癌に非常に近いところに放射線の線源を埋め込む治療法です。放射線の強さは線源からの距離の2乗に反比例します。例えば、線源から1cmと1mの地点での放射線の強さは1万倍も違うわけです。これは線源を遮蔽するものが全くなかったらの話です。実際には、埋め込まれた線源と周りの人の間には、埋め込まれた患者さんの正常組織(皮膚とか筋肉とか)があり、体外に届く放射線はさらに少なくなります。小線源治療のいいところはこのような正常組織に与える影響が少ないところにあるわけで、その外側にいる周りの人への影響はほぼないといっていいです。 もう一つ、放射線の影響は、強い放射線を短期間に浴びたときに出やすいのです。放射線の影響は蓄積しませんから、微量な放射線を長期間浴びても影響は少ないです。そもそも小線源治療は長期間にわたるものではありません。
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- Kon1701
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このような放射線治療、内照射などとも言いますが、基本的には外部への影響はまず考えなくても良いです。 外部に漏れにくい線源を選びますし、比較的短時間で取り出したりします。埋めっぱなしの場合は、半減期が比較的短いものを使うことが多いです。 いずれにしても、腫瘍への治療効果とその周囲の正常細胞への悪影響を考慮して強さなどを決めています。仮に、他の人に影響があるような強さですと、腫瘍の外の正常細胞へのダメージも大きいですから、そのような治療は行わないです。なお、強力な線源を使う知慮もありますが、これは遮蔽された治療室内にて行います。この場合、外部の人への影響はありません。
お礼
回答ありがとうございます。 「他の人に影響があるような強さですと、腫瘍の外の正常細胞へのダメージも大きい」 そう言われるとそうですね。
- tropez
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距離的に離れるので,他の方への影響はほとんどないでしょう. 術者の被曝が他の放射線治療に比べて大きかったりするのですが,それでも小線源治療を行うにはメリットがあるわけです.それはsn3373さん(No.1の方)が言われているような物理的なメリット(距離)に加え,生物的なメリットもあります. それは放射線治療の分割の問題です.小線源治療の場合は,一度に大きな線量を与えるのではなく,小さな線量を当て続けています(一定期間後取り出す,または取り出さず埋めたままの場合もあり).これは,正常組織よりも腫瘍組織に大きな影響を与えるようになっています.具体的に言うと, 正常組織の場合は,治療期間が長いことで回復する 腫瘍組織の場合は,再酸素化の妨げおよび再分布により損傷を増やせる ということ. 分かりにくいかもしれませんが,お許しください. 総線量が同じでも,一度に多量の照射を行うよりも少しずつ当てることにより 正常組織 → 回復しながら照射されるのでダメージが少ない 腫瘍組織 → 生き残った細胞もつぎつぎと照射されて死ぬ と,理解していただければよいです. ところで,前立腺癌の場合に用いられたりしますが,手術は痛いことが良くあります.人によってはあまり麻酔が効かなかったり… 個人的には小線源治療は避けたいかな.IMRTとかもありますしね.
お礼
回答ありがとうございます。 影響は少ないということで、安心しました。
お礼
回答ありがとうございます。 影響は少ないのですね。安心しました。