早く寝るのではなく,休日も平日とほぼ同じ時刻に起床することの方が大切です。
そうすることで,髪の毛を作る毛根がより細胞分裂を活発化しますし,また,発毛もしやすくなると考えられますからね。
もちろん,毎日,ほぼ同じ時刻に就寝することも大切ですが,1週間に1度くらいでしたら,夜更かししても構わないみたいですよ。(ただし,起床の方は大幅にずれないようにしなければならないみたいですけどね)
なお,平日の朝何時に起床しなければならないかによって,就寝時刻が決まります。
ちなみに,一般的には,起床から約16時間後くらいに就寝するのがベストと考えられます。
また,髪の毛に良い栄養を摂取するのではなく,体内に吸収されている栄養のバランスがとれるような食事をすることが大切です。
というのも,すべての栄養には1日に必要な量が決まっていて,それをそれぞれの栄養で100としたとき,体内に吸収されている栄養のうちひとつでも100を下回っているものがありますと,一番最低の割合の栄養と同じ割合だけ他の栄養も使われたら,余った分は一定期間(おおよそ2~3日間)体内にストックされたあとに捨てられてしまいます。(一部の栄養は,そのままの形,または,他の栄養に変換されてから,半永久的に体内にストックされますが・・・)
つまり,例えば,その日,ビタミンB12が42しか体内になくてこれが最低の割合だった場合,他の栄養がすべて100よりも多く体内にあったとしても経った42しか使われないということです。(もしかしたら,翌日か翌々日には使われるかもしれませんが・・・)
ですから,髪の毛に良いと言われる栄養だけをしっかり摂取していても,他の栄養が体内で不足していますと,せっかく注意して摂取している栄養が無駄になってしまうことも充分あるわけです。
そして,体内に吸収されている栄養は,どの場所にも均等に分配されているのではなく,生命維持にとって重要な場所から順に分配されていき,髪の毛や体毛などのように生命維持にはほとんど関わりがない場所には,その他の場所に分配されて残った「残りカス」のような栄養が分配されているのです。
そのため,髪の毛に必要な栄養はもちろん,髪の毛に必要不可欠な栄養でなくても不足していますと,その影響が髪の毛などに現れやすくなってしまうのです。(人によっては,肌に現れる場合もありますが・・・)
ですから,栄養バランスがとれていることが大切なのです。
とは言っても,毎日毎日,たった3食できちんと栄養バランスをとるのは,実は,栄養のプロである栄養士でも至難の業です。(見本を見せるために1日分なら簡単だそうですが,毎日となりますと,人間の飽きがありますので,たいへんなんだそうですよ)
そのため,出来る限り,3日間,つまり,一昨日,昨日,そして今日の3日間で完璧な栄養バランスになるような食事を心懸けるのがベストだそうですが,3日間では難しい場合は,1週間で完璧な栄養バランスとなる食事を心懸けるようにしてください。
成長ホルモンなどの内分泌や唾液や胃液などの外分泌の場合,定期的に分泌されることで「クセ」がつくようになり,それによってより多く分泌(または増加)するようになります。
食事としての栄養バランスがとれていても,きっちり消化されなければ,充分な吸収は出来ません。
そこで,唾液や胃液がしっかり分泌されるようにするため,ほぼ同じ時刻に食事を摂り始められるようにすることも大切になります。
ということで,一番よく食事を摂り時刻を中心にして前後30分ずつのずれまではOKとして食事が摂れるように心懸けてみてください。
なお,1週間に1度くらいでしたら,大幅に食事時刻がずれても構わないそうですよ。
消化液の中で唾液だけは,しっかり分泌させるためにもうひとつ条件が必要になります。
それは,「よく噛んで食べる」ということです。
まぁ,大半の人は大丈夫だと思いたいのですが,日本人の平均食事時間と平均咀嚼回数(噛む回数)は,たったの10分間610回だそうでして,それを1口当たりに換算してみますと,おおよそ10~15回程度しかないのだそうです。
蕎麦や豆腐,ロールキャベツ,バナナやイチゴ,ミカン,プリンなどのように比較的軟らかいものでしたら,15回程度の咀嚼回数でも構わないようですが,それ以外の場合,咀嚼不足となってしまい,唾液による消化が不充分となってしまうのだそうです。(食品によっては,食道ガンの危険性を高めてしまうものも出てくるそうです)
ベストなのは,口にした食品がドロドロに溶けたようになるまでかみ続けることですが,いきなりそこまで咀嚼回数を増やしてしまいますと,アゴが疲れてしまい,食事が続けられなくなってしまう危険性がありますので,まずは,「左右の奥歯で交互に5回ずつ噛み,合計で20~30回噛む」ように心懸けるようにしてください。
また,噛みやすくするために,1回で口にする量はあまり多くない方が無難ですね。
食育と言うことが叫ばれているのですが,まぁ,先に大人を食育しなければならないのかもしれませんね。
というのは,子供の「1つの食材だけを食べ続け,その食材を残さず全部食べなければ次の食材を食べ始めない食べ方」が問題になっているのですが,これ,親がやっているから何の疑問も持たずに子供がしているわけですよ。
で,「1つの食材だけを食べ続け,その食材を残さず全部食べなければ次の食材を食べ始めない食べ方」が問題になる理由ですが,これは,しっかり噛んで食べていても,このような食べ方をしていますと,栄養の吸収が悪くなってしまうことにあるのだそうです。
その理由については,私は知りませんが,たぶん,栄養の吸収を手助けする栄養と手助けされる栄養が充分に混ざり合わないためだと想像しています。
少なくとも,栄養の吸収が悪くなるのは間違いないようですから,「1つの食材だけを食べ続け,その食材を残さず全部食べなければ次の食材を食べ始めない食べ方」はしないように心懸けたいものですね。
なお,サプリメントによる栄養摂取は,この「1つの食材だけを食べ続け,その食材を残さず全部食べなければ次の食材を食べ始めない食べ方」の最たるものですから,意外と摂取出来る量が少ないのですよ。
とりあえず,栄養は食事で摂取出来るように心懸け,どうしても不足してしまう栄養がある場合にのみ,不足している栄養のサプリメントで補うようにすることと,同じ食品(食材)を続けて口にしないように心懸けて食べることが大切になるようですよ。
ストレスも栄養の吸収を悪くする原因のひとつです。
ストレスを感じますと,全身の血管が収縮します。
比較的太くて硬い動脈や静脈まで収縮してしまうのですから,小腸から栄養を受け取っている血液が流れている「毛細血管」になるとずっと細くて軟らかいですから,ほとんどの場合,そこに血液が流れなくなるほどに収縮してしまいます。
小腸が吸収した栄養は,血液に渡すことで,小腸は栄養を吸収し続けることが可能なのですが,吸収した栄養を渡す相手がいなくなってしまいますと,小腸内に栄養が飽和状態になってしまうため,それ以上吸収出来なくなってしまい,栄養の吸収がストップしてしまいます。
そのため,体内に吸収されている栄養が不足しやすくなってしまい,その影響が髪の毛などの生命維持にほとんど関わりがない場所に現れてしまうのです。
ストレスは,髪の毛や美容の大敵ですが,それは,体内に吸収されている栄養が不足してしまうからで,ストレスが直接髪の毛や美容を攻撃しているわけではないのですよ。
実は,ストレスを感じてもそのまま放置していれば,いつかは解消されてしまいます。
というのも,ストレスを感じますと,全身の血管が収縮して,毛細血管などには血液が流れなくなってしまうために,どうしても血圧が上昇してしまうのですが,血圧が上昇した状態,つまり,高血圧の状態は身体に悪いため,人間の身体は自然と無意識に血液中の水分を血管の外に逃がしていき,血圧が下げようとします。
といっても,水分などのやりとりが得意な毛採決感には血液がほとんど流れていませんので,どうしても時間がかかってしまいますが,しかし,それでもなんとか水分を逃がし続けていき,血圧が少しずつ下がっていき,ある程度血圧が下がりますと,ストレスが解消されてしまうのです。(何処まで下がれば解消されるかについては,個人差がありますので,はっきりしていません)
つまり,ストレスによって上昇した血圧が降下することによってストレスが解消されると言うことなのです。
ということは,これを応用することで積極的にストレスを解消することが可能となるのです。
その例として有名なのが,「軽い運動をする」と言うことです。
ただ,気をつけていただきたいのは,スポーツジムで運動したあと気分が爽快になるからと言って,これが軽い運動だと勘違いされてしまうことです。
軽い運動というのは,「鼻歌を歌いながらでも出来るような運動」のことで,スポーツジムでの運動は,たぶん,鼻歌を歌いながらでは出来ないと思いますので,激しい運動に分類されると考えられます。
また,少し条件があるのですが,「適量までの飲酒」にも血管拡張作用がありますので,ストレスを解消することが可能です。
ただし,未成年者の飲酒や医師からアルコール摂取を止められたり控えるように指導されている人の飲酒,アルコールに弱い(アルコールアレルギーがある)人の飲酒は,かえってストレスになってしまいますから,この方法によるストレス解消は止めてください。
なお,適量についてですが,「2500÷アルコール度数」で求めてください。
「喫煙=ストレス」です。
ですから,本当は,禁煙した方が良いのです。
実際,骨折した患者(たぶん,入院患者だと思われます)で,喫煙している人と喫煙していない人の2ヶ月後を比べてみますと,治癒の速度に大きな開きがあるのだそうです。(医学的に証明されています)
といっても,たぶん,このような研究をしやすいのは入院している患者での比較だと思われ,喫煙以外にストレスを感じるはずがない状況での比較でして,ストレス社会といわれている実生活の中では,もちろん,人にもよると思いますが,喫煙以上に強いストレスを感じてしまうことがあると思われますから,無下に,禁煙しましょうとは言えなくなってしまいます。
ですから,ストレスを感じ,その直後に喫煙してみて,ストレスが解消された感触がない場合は,少しずつでも構いませんから,禁煙出来る方向に向かい,最後には禁煙出来るようにしてみましょう。
とりあえず,一般的なアドバイスを書いていますが,読んでもらえばわかるように,たった1日,たった1回,アドバイスどおりにしたとしても,まったく意味がありません。
ですから,継続して行う必要があります。
といっても,最初は難しく感じるかもしれませんが,慣れてしまえば自然と出来るはずのことばかりですので,あとは,アゴを動かす筋肉をどれだけ鍛えられるかにかかっているかもしれませんね。