獣医師です。
レントゲンは取られたのですね?どこのレントゲンを撮ったのでしょうか?
全身くまなく撮影していなければ、当然レントゲンで写っていない部位に異常がある可能性は
残っていますね。
あくまで飼主さんからの訴えだけを聞いて推測しているのでここからは回答ではなく、
いち獣医師としてのひとりごと程度に受取ってください。
トイ種ではしばしば首の骨(頚椎といいます)の1番目と2番目のつながりが不安定な個体が
見受けられます。1番目の骨を環椎、二番目の骨を軸椎と呼び、そのつながりが弱い事を
「環軸不安定症」「環軸亜脱臼」などと呼びます。
この場合はレントゲンを普通に撮影するのではなく、首を伸ばした状態とやや腹側に曲げた
状態で撮影し、診断します。
症状としては質問にあるような突発的な痛みや、しばしば経験するのは、首を下に曲げるような動作
つまりお皿から水を飲もうとすると痛がるが、何か台の上にお皿を乗せてあげると痛がらずに飲める、などです。
痛みが毎回ではない事もよく見られます。同じように持ち上げても泣く時と泣かない時があるなど。
また、病院などではかなりの緊張状態になるので自宅では痛がるが病院に行くと
どこを触っても鳴かない、というケースがほとんどです。
首の関節に限らず、No.3の方が回答されているように、脊椎の疾患(例えば椎間板ヘルニアの軽いもの)でも
同様の症状を取ることがあります。椎間板ヘルニアはただのレントゲンでは判明せず、脊髄造影で判明する
ケースや、CT,MRIで判明するケースも十分考えられます。
ですから、今回レントゲン撮影で異常がなかったからといって絶対に異常がないわけではなく、
少なくともレントゲン撮影で分かる範囲の異常がなかった、というだけしか言えません。
痛みが続くようであれば、首の関節についてチェックしてあるかどうか、担当医に質問されてみては
どうでしょうか?または整形外科を得意とする病院のセカンドオピニオンを求めても良いかと思われます。
お礼
お礼が遅くなりました。 あれから痛がる症状は出ません。 一体、あれは何だったのでしょう。。。 首を曲げる動作をしても痛がらないし 前と変わらず、元気にしています。 前に構ってあげられなかったとき、気を引くために ありえない声で鳴いたりしたことがあるんです。 そのときは、ビックリして「どうしたの?」って過保護に構ってあげたら、また何事もなかったように 元気になりました。 犬でもそういう演技するんだなぁって思ったものです。 今回もそういうのだったのでしょうか。 真相はワンちゃんしか知らないことですが。 今度、また痛がるようなことがあったら もっと詳しく検査してみようと思います。 ありがとうございました。