金融機関、特に銀行が潰れるとそこから融資を受けて事業を
継続してきた多くの企業も融資の道を絶たれ、倒産します。
以前の北海道拓殖銀の破綻時も多くの道内企業に資金面で
多大な影響がでました。後を引き取る銀行も優良な貸出先以外は
面倒を見ませんから、多くの中小企業が連鎖的に倒産します。
サラリーマンと呼ばれる人の8割は中小企業に勤める方ですから、
銀行の破綻時にはペイオフ以外にも影響が多くあります。
また、自治体や政府、企業が持つ銀行口座も同様に、
1000万円までしか保証されませんから、その対応が
必要になってきました。
たとえば地元中小金融機関を優先的に利用してきた自治体も
ペイオフに備えて大手銀行へ移し替えを検討中しますが、
安易に移すと地元の銀行の信用不安を煽る結果となり、
難しい対応を迫られます。
また生保の破綻時は、加入者(企業や庶民)の保険料がUPしたり
満期金、支払保険金などが減額か、凍結されます。
これら金融機関は、バブル期に行った過大は融資の返済がされずに
行内に多額の不良債権を持っています。また、これらの担保の大半が
土地ですが、土地価格が下落した為、担保を処分すると銀行に多額の
損失が発生し、業績が悪化するのが怖くて処理できない実情です。
(話が逸れてすみません)
日本の多くの企業は、間接金融(銀行借入)に依存しています。
お金の貸し手がなくなると、違う人がすぐには貸してくれません。
その間に企業資金は枯渇し、ショートを起こし倒産します。
そのような役割を担う銀行が破綻したら、大変ですね。
お礼
とても分かりやすい説明有り難うございました。 『日本の多くの企業は、間接金融(銀行借入)に依存しています。 お金の貸し手がなくなると、違う人がすぐには貸してくれません。』ということが、私の疑問に対する一番のポイントのように思うのですが、新規の健全な融資先があれば問題ないんですよね? 何故、不良債権を持っていない新しい銀行が作られないんですか? 日本は自由競争の社会ですから、新規の銀行が参入して、銀行の競争が進み、優良な銀行が生き残っていくという一般社会と同様のごく当たりまえの淘汰がなされれば、金融危機は心配ないように思うのですが・・・。 支障なければ、もう少し解説を加えていただけると幸いです。 有り難うございました。