いわゆるいぼのことを疣贅(ゆうぜい)といい、専門的にはDNAウイルスのパポーバウイルスpapovavirusに属するヒト乳頭腫ウイルスhuman papilloma virusの感染症を指しています。ウイルスは表皮有棘層および顆粒層の細胞質内で増殖しますが、その潜伏期は数ヵ月から1年以上と非常に長く,また古いいぼでは電顕的にもウイルスが証明できない場合が多いので、普通のウイルス感染症ではなく、ウイルスにより細胞がtransformationを起こした状態,すなわちウイルスDNAが寄生細胞のDNA内に組み込まれた状態と考えられています。臨床症状から,尋常性疣贅、青年性(扁平)疣贅、尖形(圭)コンジローマの3型に大別されます。いぼ自体は良性ですが、尖形コンジローマが癌化したり、疣贅状表皮発育異常症から皮膚悪性腫瘍が多発しやすいなど、本ウイルスと癌との関連が近年注目を集めています。治療の特効薬はなく,自然治癒もみられるが,電気凝固術,冷凍凝固術などの手術療法,ヨクイニン内服,あるいは暗示療法などが行われます。
次にパスパートですが、これは多種の常在菌(ブドウ球菌,肺炎球菌,レンサ球菌及び結核菌)の自己融解物を主成分とする薬剤で、じんま疹,湿疹・皮膚炎などに効果のある薬剤です。自律神経系の調製効果もあるようです。ですので簡単に言えば「皮膚の荒れに効果がある」ということになりますね。
お礼
御説明ありがとうございました。 他の質問の中にもパスパートに関した物があり、 しばらく続けてみようと思います。