#4です、追加。
普通免許で運転できるトラックは90%以上MTです。
2t車クラスでは乗用車と同じ方式のATも増えてきましたが、エンジンブレーキの効きが悪いのと、燃費が悪いので事業用では普及していません。車両本体も高いですし。
大型車はINOMATとかいう(メーカーによって呼び名は違います)電子制御ATが増えてきましたが、乗用車と違う方式です。
クラッチペダルがあり、発信時&バックにはクラッチでコントロールします。
機械より人間の方が半クラッチはうまいので。
後は同じですが、エンジンブレーキを積極的に使えるようにギアチェンジをマニュアル操作する人が多いです。
ギアポジションはメーカー車種によって違います。
1 3 5
R 2 4 6
とか
1 2 4 6
R 3 5
とか
R 1 3 5
2 4 6
とか人間工学を無視しているものもあります。
4tクラスまでは空車・実車共に2速発進。大型車では空車3速発進、実車2速発進が常識ですね。
坂道発進は案外低速トルクがあるので楽ですよ。
発進した後が上りませんけど。
ハンドルは内掛けで操作すると戻しが遅れるので、最初はしないほうがいいです。たぐりハンドルが安全かな。
2tクラス以上でしたら排気ブレーキはついています。
過信すると危険です。
大型車になると更にリターダというブレーキもあります。
4t車クラスになるとエアブレーキが常識です。
尚、排気ブレーキとリターダはブレーキランプが点灯するように、メーカーが自主的に配線を行っています。
少ない力で大きい制動力が得られますが、ペダルに対する応答がないので、慣れるまではかっくんブレーキ→荷崩れ、が多いと思います。
余談ですが、日野プロフィア前期型のリターダのオプション仕様は可変式4段かつエア作動で強力でした。
平で空車で雨だと、リターダは2まで、それ以上使うと後輪がロックしました。
日産前モデルのビッグサムは、電磁式のためオーバーヒートするとリターダがブレーカーで落とされて使用不能になり、何回かアブナイ目にいました。
交差点などで減速チェンジするときは、ダブルクラッチが踏めるとスムーズな運転が出来ます。
実際の運転では後輪の内輪差も当然ですが、左側ミラーがかなり出ているので、右折の際など歩行者をひっぱたかないように。バックでは逆に前輪外輪差を注意して。
運転そのものは慣れるのは意外と早いですが、荷物の挙動などに気をつけて積み付けしたりは、年期が必要です。
事業車両では基本的に、商品事故は自分持ちですからね。
目線が高いので優越感から威張った運転をしがちですが、
その点は回りと違って自分はプロだから、「アマチュアとは張り合わない」位の気持でどうぞ。
乗務するといかに乗用車が危険な運転をしているかが、解るようになります。
業界では100万キロの乗務経験でやっと一人前扱いです。