制度的な事柄は既出なので、それ以外の点について述べてみます。
まず、職を離れると必然的に生活のリズムが崩れます。
定時に起床しなくてもよくなるので、夜更かしが重なり、その分、昼間はうたた寝していることが多くなります。
それで、勉強は、夜の方が頭が冴えて能率がいいという錯覚にとらわれて、気が付くと昼夜逆転の状態になってしまいます。
それに伴って、食事も不規則になります。徐徐に1日1食程度でも平気になります。
これを事前に抑制するには、例えば、毎朝同じ時間に起きて、朝食を摂ってから、図書館なり漫画喫茶なりに出かけて、日中はそこで勉強するというように規則的な生活習慣を継続することが肝要です。昼間の自宅学習は、どうしても緊張が弛緩して、睡魔に負けてしまいます。
このような意味で、可能ならば、資格予備校等への通学がベストです。
次に、知人・友人関係が希薄になることの精神的な損失です。
毎日仕事等で顔を合わせていた人達と会えなくなるし、友人も平日は仕事で自分の生活パターンとは異なるので、次第に疎遠になっていきます。
当初は、このことで堪らない孤独感に襲われます。
しかし、これは、ある程度の時を経れば慣れてしまいます。
でも、これが危ないのです。例えば、何日間も人間と話をしなくても平気、人間に対する感情を失くしてしまう、という状態に陥るかもしれないので、精神衛生上、特に注意が必要です。
今までは、極言すれば、仕事に合わせて半強制的に生活の流れが保たれていたのが、職を離れることによって、すべての場面で自分で自分を律するしかなくなるので、自由な反面、強固な意志が必要になります。
勉強の計画だけなら、自分の理想に沿って設定できますが、それを実行するに際して、人間の常である「1日延ばし」を際限なく重ねれば、それが、結果的に「1年延ばし」にも「10年延ばし」にもつながるのです。
仕事をやめて勉強に専念するということは、一種の「モラトリアム状態」であり、私の経験上、これが、思った以上に居心地がいいため、その次のステップに進むには、相当の起動力が必要になるのです。
このようなことも加味して、トライされればよろしいかと思います。
お礼
ありがとうございます。大変参考になりました。 無職中は、 ある資格を取得するために、勉学に励むつもりです。 そのため、無収入となります。 でも、無職中に他に何かあるような気が。。