すでに回答が成されているのですが、やや違っている部分もありますので、補足します。
まずこの単語ですが、映画はどこの国の作品だったんでしょうか?
合作をやったことがあるのですが、このクレジット名は知りませんでした。
よく分からないのですが、職種を細分化するための近年確立された新しい単語なのかも?
普通だとピントなどレンズを扱う撮影スタッフはlead assistant cameraというクレジットが多いです。
メイキングということなので、ナレーションをわかりやすくするために”focus guy”とくだけた言葉にしたのかもしれません。
話が逸れましたが、日本の場合で例を挙げます。
まず撮影全般にあたるスタッフはカメラマンを入れてだいたい4人(通常規模の映画で)になります。
フォーカスを担当するのは主にセカンドで、チーフは通常露出計やカラーメーターという計測機器を使い照明に関する役割を担います。
実際に照明機材を扱うのは照明部なんですけど、「そのライト、もっと強く当てて」とかチーフはその機械で光の強さなどを計測しながら指示するわけです。
で、フォーカス担当のセカンドはカメラのレンズから被写体(主に役者さんですね)までの距離をフィート式の計算尺(巻き尺です)で計ります。
ワンカットの中で役者が動けばそれに合わせ、あの位置だと○○フィートなのでレンズのピントはこれくらいで、あそこだとこれくらい…、と動きに合わせピントを奥へ持って行ったり手前へ持ってきたりと、レンズのピントを絶えず動かすことになります。
ということで撮影中はずっとカメラと一緒にいます。
で、映画は現像してみるまでカットの出来具合がわからないので、フォーカスの担当者はかなり緊張とテクニックを強いられることになります。
VTRの場合にはフォーカス(ピント合わせ)もカメラマンが行うので、規模の大きなドラマや撮影スタッフがフィルム系の人たちなど、特殊な編成でない限り、フォーカス担当者はいないことの方が多いです。
ハリウッドの場合はかなり日本と違っており、撮影監督システムと呼ばれる形態をとっています。
基本的にはカメラマンはカメラオペレーターというスタッフが担い、日本で言うところのカメラマンにあたる人間(撮影スタッフのトップ)はカメラを覗けません。
で何をするかというと、シーンごとの照明プランや撮影プランなど「画」に関することの総合演出とでも言えるような役割を担当します。
単語の意味からすると、日本のセカンドにあたる役割になるんだと思うんですけど、どうでしょうね?
ハリウッド映画だと数台(6台から8台)のカメラを使って撮影するので、カメラごとにこのスタッフは必要になってきます。
お礼
isoiso0423様 > 新たに書き込んでもらったことから想像するに、スティディカムという特殊な機材を使ってのカットなのではないかと思います。 まさにその通りです! ステディカムでの撮影だから云々、という映像もありました。 (最初から書いておけばよかったですね) >ただし、このスティディカムを使うと被写体と一定の距離じゃないとピントがずれてしまうので、監督がそのことを心配して、「ピントを調整する奴はいるの?=focus guyは居るのか?」と聞いたのではないでしょうか? なるほど… メイキング映像を改めて見直してみましたが、 たぶんご推察の通りの状況だと思います。 これで疑問が氷解しました。 isoiso0423様、この度は本当にありがとうございました。 gooで質問をしたのは初めてだったのですが、 こんなに詳しい知識をお持ちの方に回答して頂けるとは驚きでした。