「問題を外部に評価して貰う」仕事を請け負ったことがあります。私の場合は日本史でしたが、はっきり言って素人の出題であり、『日本史B用語集』の誤りを、そのまま出題していることもありました。
どうしてそういうことが起こるかというと、大学によっては、専門の教員がいない分野があるからです。したがって、多くは大学教員が作っているのは事実ですが、だからと言って優秀な問題だとは限りません。時々、何を聞きたいのか分からないような悪問もあります。一度、某有名中堅大学の問題の正解が『旺文社』も『赤本』も間違えているのを見たことがあります。それだけ、出題が曖昧だったのです。
また、大学教員にとって、入試問題の作成はあまりやりたい仕事ではないのです。そのため、過去問と同じような問題を平気で繰り返し出題する大学もあります。「高校の科目を予備校の講師みたいによく知っている」大学教員ばかりではありません。
数年前に、某予備校が入試問題を作ることを公表しましたが、それ以前から、公表されていないだけで、そうしたことは行われていたのです。その方が良問になる可能性が高いので、一概に悪いこととも言えません。
ついでに言うと、採点は専門家が行うとは限りません。私の知り合いである某有名大学教授が、専門外の科目の採点に参加していたのを知っています。よって、教科書に載っている答え方をしなければ、例え正しくても×にされかねませんので、受験生の方は注意しましょう。
お礼
おそくなりました。ありがとうございました。 参考にさせていいただきます