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最速エンジン NAvsターボ
(NAで1000馬力のエンジン)vs エンジン単体で(300~から600馬力)+ターボで=合計1000馬力相当のエンジンがあったとします。 この場合どちらの方が安定性、高性能で速いのでしょうか。 比べる種目は0-400mやル・マン24時間、WRC、F1などなんでもいいです。どちらの方がどの点で優れていると思いますか?
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No2の者なのですが、かなり以前に発売された本に 「F1解剖講座」という本があります。 この中に書かれている事は 「軽いレーシングカーほど速く走れるのは自明の理。 加速も鋭くなるしブレーキも効く。コーナリング中の横Gにしても、数字は同じでも軽いほうが絶対値も小さく、同じタイヤならさらに大きな横Gに耐えられるはず。」と。 また、ターボエンジンのターボラグの問題ですが、 ホンダ1.5リッターターボエンジン(最終型のRA186E)と1989年型のV10(RA109E)のレスポンスを比較した場合、6,000rpmでフルストットルを与えて12,500rpmに達するまでの時間はNAの方が約0.5秒早いそうです。 しかし、10,000rpmを越えるような高速域では、このような互いの違いはほとんど無視できるぐらいだそうです。 当時のF1ドライバーの「ネルソン・ピケ」選手が、 このRA168Eターボエンジンの走行テストを行った際に「まるでNAエンジンみたいだ」という評価をしたそうです。 それから「たとえばシケインやヘアピンといったきつい低速コーナーからは、非常に減速比の大きい1速や2速のギアで脱出するものですから、タイヤにもたいへん強大な駆動力がかかります。そういう条件下では、ターボエンジンの出力の立ち上がりがNAより少しソフトな事が、人間としてのドライバーの感性にフィットしていて、コントロールが容易になるという現象も出ているのです。NAのほうがドライバーの右足の動きにはより忠実でありますがスロットルペダルストロークに対するパワーの特性によっては、反応が過敏でコントロールしにくい面も出てくるというわけです。」とも書かれています。 また、ホンダのF1関係者の方が 「F1のマシンは、ドライバーを含めて最低重量が決まっている。最低重量より軽くなった分はバラストウエイトを積まなければならない。しかし、バラストを最適な位置に積むことによって、理想的な重量配分のマシンをつくることができる。またバラストを車体の底に積めば、重心位置を下げることができる。だから最低重量が決められていても軽量化が大切。」 と言っています。 という事で、F1の世界では速く走るために、グラム単位での軽量化を図っているそうです。 1グラムでも軽量できる素材が見つかれば、すぐに研究、実験、テストとなるようです。 それからエンジン1気筒当たりの排気量が小さければ、各部品が(バルブ、ピストン等)が小さく、軽くなる。 また、ボアの面で見れば、小さければ小さいほど、燃焼時間、燃え拡がる時間が速くなり完全燃焼し、狙った性能を発揮できる。 さらに、コンパクトなエンジンならば、搭載位置を車体の中心に、より近づける事が出来る事になる為、慣性モーメントが小さくなりマシンの動きが俊敏になり、したがってコーナリング性能が良くなり、速くコーナリングが出来るという事になります。 という事で、最速エンジンは軽量でコンパクトなエンジンに出来るターボエンジンという事になると思います。
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- fulltitan
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私はNAだと思います。1リッターエンジンにターボで1000馬力だとブースト圧がかなり高くなりますよね。ターボで運転する人はかなり上手なドライバーじゃないと速く走れないでしょうね。NAだったら現在のF1みたいに高回転でパワーを出せばいいからターボよりは扱いやすいですよね。でも皆さんが言っておられるとおり一概にはどっちが速いかは言えませんね。
お礼
たしかにターボのほうが運転が難しくなりそうですね。ターボから出火する可能性もありますし。ターボラグもありますし。
- kettouti
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F1という事で私なりに理解した範囲で(間違っているかも?)言わせてもらいます。 現在のF1エンジンはNAでリッター約300馬力ぐらいですので、NAで1000馬力という事は、3.3リッターエンジンという事になりますね。 それから、エンジン単体で(300~600馬力)+ターボで=合計1000馬力という事ですが、以前のF1エンジンで、「1.5リッター+ターボ」の時代に、ホンダのエンジニアの人が「1ccで1馬力出す(出せる?)」と言っていたように記憶しています。 という事は、「1リッター+ターボ=1000馬力」というエンジンが出来る事になります。 一般的には、NAエンジンの方が扱い易いと思います。ターボの場合には、必ずターボラグといった問題が発生しますから。また燃費もNAの方が良いと思います。 しかし、「3.5リッターエンジン」と「1リッターエンジン+ターボエンジン」を比較したら、圧倒的に「1リッターエンジン+ターボエンジン」が速く、高性能エンジンになると思います。 理由としては、エンジンの重量があまりにも違いすぎると思うからです。 エンジンが軽いという事は、タイヤ、ブレーキへの負担が軽くなるという事になります。 さらに、スタート、加速、ブレーキング、といった時の瞬発力、応答性でも有利になると思います。 また、いくらターボといっても、「3.5リッター」と「1リッター」エンジンを比較したら燃費もほとんど変わらないと思います。 したがって、扱い易さではNAが優れていると思いますが、それ以外の安定性、高性能、速さ等での部分では、ターボという事になると思います。
お礼
ターボで1000馬力の場合、NAよりエンジンの気筒数が減り軽量化できそうですね。現在のF1にもう一度ターボの時代に原点回帰してくれれば当事のフォーミュラカーより現在のマシンの方がエアロダイナミクスが優れているのでタイヤのライフも伸びもっと速くなりそうですね。
- SuperPippo
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一般的に考えるとNAだと思うのですが、 色々な条件によって左右されると思うので一概には言えないと思います。 大雑把に言えばターボは小排気量で済むのでコンパクトに納まるけど 燃費はきっと悪いと思います。NAはその逆ですね。 扱い易さは基本的にはNAだと思います。(エンジンだけの話ではなくなりますが) 大体同じ車にターボエンジンとNAエンジンを載せた例として スーパーGTのNSXとCカー時代のジャガーを思い出すのですが、 ともにターボにしたり、NAにしたり、転々としてます。 レギュレーションの問題が一番だと思いますが、 車総体の状況によって、どっちも有利にも不利にも成りうる って事なんでしょうね。
お礼
やはり基本NAが速いみたいですね。ありがとうございました。
お礼
ものすごく詳しく説明していただきありがとうございました。大変参考になりました。