- ベストアンサー
リンパ管 リンパ腺の腫れ
実は私の姪っ子なのですが2週間前に左側のおたふくにかかったばかりで今日学校から今度は反対側が腫れてきています。との連絡で病院に行きました。 そして見て貰ったところおたふくではないし、風邪でも無い。と言われ薬を貰ってきました。そして1週間薬を飲んで腫れが引かないときは血液検査をしてみるとのこと。普通はリンパ管とリンパ腺の両方は腫れることが無いから原因は分からないとのことでした。 私はリンパ管とリンパ腺は同じ物だと思っていましたがどのような違いがあるのか、またこのような場合どんな病気が考えられるのか教えていただきたいと思います。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
まず、リンパ管かリンパ節かのところですが、多分、耳下腺かリンパ節かの間違いではないかと思います。 われわれ小児科医が(もちろん異論もあるでしょうが)耳下部の腫脹・疼痛を見た場合、まず最初には耳下腺炎かリンパ節炎を考えます。炎症の場所が耳下腺(や顎下腺)ならばその中に含まれているアミラーゼという酵素が腺の破壊により血中に出てきていますので、尿中あるいは血中のアミラーゼを測定し、高値であれば耳下腺炎、正常値であればリンパ節炎と診断しています。 耳下腺炎という診断であればいったい犯人は誰なのかということになりますが、おたふくかぜウィルスかどうかはムンプスIgMという抗体を測定すればいいのですが、結果報告には数日間を要し、さらに保険適応にならないことも多く、普段はそこまでは測定せず、「おたふくかぜでしょう」で済ませることが多いです。ですからたまたまそこに他の細菌やウィルスが侵入して来た場合もそこそこあると思います。でも、大概は治っちゃうので問題にはなりません。おたふくかぜの診断をすると「以前にも罹った」と言われることがたびたびありますが、それはどちらかがあるいは両方ニセモノだと思います。反復性耳下腺炎という病名もしっかりあるくらいですから。 おたふくはほっといても治るわけですが、細菌性とかだったら嫌だなぁって思ったら、抗生剤とかを処方して様子を見るわけですが、それでも治らないということになると、胎生期の遺残構造に何らかの物質(リンパ液)等が貯まった嚢胞性疾患や皮下脂肪腫、悪性リンパ腫などの比較的まれな疾患を考えていくわけです。 まぁそういうわけで、今回の症例では、とりあえずおたふくかぜ疑いということにして、服薬して様子をみていくという感じでよろしいのではないでしょうか。