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ネパール内戦
ネパールではどうして国王派と毛沢東主義派が対立しているんですか?
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こんばんは。 詳細は国王v.政党派・議会派・民主派v.毛派の対立ですね。確かに以前は国王派v.毛派の争いでしたが、王室の狂乱後、現国王による親政が始まりました。そこで多くの政党や知識人が反発して、三つ巴の争いとなっています。具体的には、国王が二つの抵抗勢力と対立していると考えるべきです。 毛派の存在理由は地主や役人に搾取されている農村の解放であり、農民を中心に多くの支持を得ています。国家の中央が国王v.各民主派の対立に固持していると、毛派が非民主的に政権を掌握することとなるでしょう。その混乱だけは避けるべきですが、最終的には中共の肩入れのある毛派とインドの支援がある各民主派の争いとなると思います。 もともとネパールやブータンはインドv.中共の対立の狭間にあります。これらは緩衝国家と称され、ドイツ・フランス間ベネルクス三国やドイツ・イタリア間のスイス等もこれに該当します。 このような緩衝国がどちらかの傀儡となることは、国際世論上は好ましいことではありません。オランダ系優勢のベルギーやドイツ系優勢のスイスに於けるフランス系住民の抵抗を考えると当然の帰結でしょう。しかし、僭越ながらネパールは国際世論上それほど重要視される国ではないと思います。同じアジアの日本ですらそれほど関心を有していないのに(関心を有しているのであれば、例えば外務省による非難声明等があるべき)、遥か遠くのアメリカや西欧諸国が(どちらの勢力へ肩入れするにせよ)介入するメリットは何等考えられません。 ジニ係数の差が大きい、すなわち都市と農村の格差が大きいのも一因ではありますが、国内問題もさることながら国際世論の関心の冷たさこそが、この対立を深化・長期化させているのではないでしょうか。 長々と申し訳ありません。言葉足らずですがお役に立てると幸いに思います。 >>
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- ipa222
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インドと中国という核大国に挟まれた国です。 どっちが取るかによって,アジアの核大国の勢力図が大きく変わります。 チベットは武力による侵略で中国が取りました。 今のご時世ですから,戦車を連ねて占領する訳にはいきませんので、内戦と言う形になります。
お礼
非常に詳しい解説ありがとうございました。求めていた以上の知識が得られました。