他の方がご説明されている「 大学院進学 」パターンのほかに、
「 博士号取得 」というパターンもあります。これは、日本独特の
制度である論文博士を利用したり、もしくは特定の理科系大学院を
利用するものです。
具体的には、全国に名前の通っている 東大・京大・早・慶 から
論文審査で博士号を取得したり、高専卒業生が長岡や豊橋の技科
大に進学し、そこで大学院を出て課程博士を取得するものです。
※文系では博士号取得のハードルが高いので、ほとんどいない
もちろん、それらの博士号取得自体は素晴らしいことなので、
一概に学歴ロンダリングとは呼べません。このとき注目すべき
は、本人がどのように学歴を名乗っているかです。卒業大学名を
書かず、略歴に単に「 工学博士 」とだけ書いている人だったら、
ロンダリングの意思ありとみなすことができそうです。
なお、成功率についてですが、博士号取得自体が難しいので、
かなり低いですね。また、博士号がモノをいう世界はけっこう
狭いので、効果がない場合もあります。私が以前出会った人で、
旧帝大の学部卒 → 大学院進学 → 理系の博士号取得という人が
いましたが、なぜかその博士号に関係ない仕事をしているため、
「 あなた博士なんですか!? 」と驚かれるだけという人がいました。
東大卒とは違って、単純にはスゴイと思われないようです。