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この世の終わり
あなたの想像する「この世の終わり」のストーリーを教えてください。 真面目なものでも、ユニークなものでも結構です。 人は死ねば終わりというような回答はご遠慮ください。
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えっと、人類絶滅の路線で今回はとりあえず。 長くなりましたが、勢いで最後まで書いてみました(^^; 環境の悪化、資源の枯渇問題などで、人類は宇宙を目指して旅立とうとした。 しかし、その決断はあまりにも遅すぎた。 資源はすでに枯渇しており、いくばくかの数の人類が宇宙に旅立つ事はできても、そこで生産を開始できるほどの余力がすでに残されていなかったのだ。 宇宙開拓と言えば聞こえはいいかもしれないが、所詮は逃げ道に過ぎない。そしてその逃げ道に逃げ込むしか生き残る術が無いのなら、そこに人々が殺到するのは当然の結果だった。 すでに残り少ないロケットや燃料が略奪や紛争によって破壊され、使い物にならなくなり、その事態に焦り、あるいは略奪に成功した者は、定員に満たない空っぽのロケットを次々に飛ばしていった。 それらの者が目指すは月。小規模ながらも基地が形成され、月の石に含まれる大量の水素と酸素を原料として活動している、第二の人類生息の地だ。 しかし、いくら基地があって、電気や水、酸素が自力で供給可能であっても、食料や生活圏は無限ではない。その場所に、大量の人が転がり込もうとしている。しかも、ロケットを略奪したような野蛮な人間が。 当然、月の基地は警戒した。基地と言っても軍事基地ではなく、単なる生活圏であったその場所ではあったが、自衛の為の武器はある。その中には、対隕石用の強力な破壊兵器もあった。 とりあえず略奪されたロケットは入れまいと、地球からの情報提供を受けるも、妨害や個人の意思もあって、情報が交錯し、混乱する月の情報部。しかし、そうしている間にも、次々とロケットは着陸許可を求め上空を彷徨い、中には許可無しで強制的に着陸しようとするものまで出てきた。 後に考えてみれば、その時、処理しなければならなかったロケットの数など、微々たるものであったはずだった。強制着陸したものは取り合えず中には入れずに、身分を確認した上で確保すればよかった話で、安全と正当性が確認されたロケットに関しては、先に着陸させるなり理由を説明して上空で待機してもらうなりして、緊急性の高いものから順々に解決していけばよかったのだ。 しかし、混乱した情報部と基地防衛本部にその判断能力は既に無く、無許可の着陸を危険と感じた防衛本部は、それらのロケットに向かって攻撃を開始した。 これが、世に言われた「ルナ・アイソレーション」と呼ばれる事件である。 この攻撃以降、月の港は大混乱を起こし、事態を強制的に沈静化しようと躍起になった防衛本部は、港に近づくロケットを手当たり次第攻撃。月への入港を完全に遮断させた。 この事件に対し、地球側は月の基地を激しく非難し、対して月側は、そもそも犯罪者を乗せたロケットを発射させるような地球の防衛体制が悪いと地球側を非難、謝罪には応じなかった。 地球にすでに満足な生産能力は無い。 月は独自の食料生産技術を有してはいたものの、それは地球からの物資支援があって永続できる施設でしかなかった。 そして、その他の星の開拓は、月の基地を経由しない方法など存在しなかった。 地球対月という戦争は、最後まで行われなかった。物資量では圧倒的に有利な地球側ではあるが、戦争できるほどの余力は無いし、何より月の基地は失ってはならない存在であったから。 しかし、物資が大量にあったはずの地球ではあったが、意外に人類が最初に姿を消したのは、地球側だった。 犯人は分からない。理由や原因も分からない。ただ、各地で大規模な紛争や疫病、大規模細菌兵器による地域的破壊が各国で起こり、理由は様々に、人々はその姿を急速に消していった。 戦争中、最も怖いのは絶望である、という言葉がある。 兵隊はその絶望をなんとか我慢し、あるいは克服する訓練を受けていたが、一般の人はそこまで強くは無い。手段はどうであれ、地球滅亡の鍵を開けたのは、確実に人間の手によるものだった。地球側の死因は、一言で言えば絶望と言えただろう。 一方の月は、それを見守り、後はどうすることもできなかった。 細菌や放射能まみれの地上に降り立つこともできず、ただ月の基地の中で暮らしつづけた。 そしてやがて、食料が枯れ始めた。月の土は酸素や水素を生み出す事はできても、養分を生み出す事はできない。 食料を育む土は、地球のものでしか無理だ。しかしその地球の土も、今や単なる死の象徴。 月の死は極めてゆっくりとしたものだった。絶望に支配されながらも、それを火種に行動できるほどの余力が人々に残されていなかったからだろう。 殆どの人の死因は餓死。あるいは自殺が多かった。 こうして、人々の歴史はゆっくりと膜を閉じた。 この後、違う星で違う生命体などがいたとして、それが今回の現象を見たなら、この惨劇の原因は「知りすぎた」事だと言うだろう。 昔の人間は、地下資源が無くても生きていた。植物を取って、狩をし肉を得て、ただそれだけて生きていた。絶滅する理由など、その時代には自然災害以外には考えられなかったはずだ。 しかし、人は様々なことを知ることで力を得て、自らを絶滅させる要因を増やしていった。急激に、そして大量に。 昔、人は言った。アダムとイブはりんごを食べて、知識を得た。しかし、それは罪だったと。 だからかもしれない。罰が、知識によって行われてしまったという、皮肉が起きたのは。
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- 2199
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ある時突然に人類全部が無くなっている。何の予兆も無く。
お礼
ありがとうございます。 人類どこ行ったんでしょう・・・
- oneonesix
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私が世界を認識しているからこそ「世界はある」と考えると、私が死ぬ瞬間こそがこの世の終わり、となります。
お礼
ありがとうございました。
- 2199
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紐が切れるようにある時突然に終わっている。
お礼
ありがとうございます。 個人的な終わりじゃなくて、できれば人類の終わりという観点でお願いします。
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お礼
ありがとうございます。 凄いとしか言いようが無いです・・・ 思わず引き込まれてしまいました。 このストーリーで映画化されたら、絶対ヒットしますよ。