指弾きについては、特におかしいことと捉える必要はないと思います。 フィンガーピッキングで演奏するスタイルも普通にありますし、ピックを使わないことを特に特殊なことと考えることもないでしょう。
ピックを使うか使わないかについては、スタイルや好みなどで決めるべきことだと思います。 ピックを使わないスタイルで良いと考えるのであれば、ピックを使わないことをまずいと捉える必要はないでしょう。 逆に、ピックを使うスタイルを良しと考えるからと言って、ピックを使わないスタイルをおかしいと捉える必要もありません。
ピックでたまに弾こうとした時にうまく行かないのは、ピックを使うことに関して習熟していないことが原因だと思います。 フィンガーピッキングとフラットピッキングとでは、共通して持ち込めない感覚も少なからずあるでしょう。 フィンガーピッキングで練習を積んだからといって、それでフラットピッキングも同じようにできるようになっているとは限りません。 ピックを使ってきちんとした演奏をするためには、ピックを使っての演奏の練習をする必要があるでしょう。
もし、ピックを使った演奏スタイルをモノにしたいと考えていて、それに対してフィンガーピッキングで練習をしているとしたら、それはやや的外れな練習をしているといえるのではないかと思います。 ピックでの演奏をしたいのであれば、ピックを使って練習をするのが筋でしょう。
騒音の問題からギターを思いきりかき鳴らすことができないということであれば、自宅内で練習することにこだわらず、思いきり音を出せる環境を探して、そこで練習をすることを視野に入れるのが良いように思います。 例えば、車があるのであれば、車でひと気のないところに移動して練習するとか、スタジオや文化センター等の練習室などを借りるとか、あるいはカラオケボックスなどを利用するなどという手もあるかも知れません。
楽器については、楽器を大きな音で鳴らしてやることではじめて練習になる部分もあると思います。 それなりの音量を出して練習しないと、なかなか身につかないことなどもあるでしょう。 少なくとも、一度は思いきり、思う存分に楽器をかき鳴らせる環境で音を出してみるのが良いと思います。 そこから得られるものも少なくないでしょう。
私見ですが、弱音器などをかけて弦の鳴りを殺し、音量を下げる方法は、指先の動きの練習には良いとは思いますが、弦を鳴らす感覚については違和感を残すと思います。 楽器をきっちり鳴らすことを考えるのであれば、そうした音量を下げての練習だけでなく、楽器を鳴らしてやる練習も取り入れる方が良いでしょう。 また、同じ観点から、アコースティックギターの練習に、エレキギターを代用品として使うことにも、大きな疑問があります。 繰り返しになりますが、音量を殺す対策を考えるだけではなく、音量を出しても良い感興を確保することを対策の一つとして視野に入れるのが良いでしょう。
参考になれば。