一般的には平均3~5年ということはあながち間違いではありません。多くの選手が入団して2~3年で解雇される厳しい世界です。プロ野球選手も大して変わらないと思います。
ただし野球は大学・社会人のレベルが高く、そこからプロにドラフトされる選手は即戦力と期待されますが、サッカー界では大学のレベルは卒業して即戦力になれるほどの高さにありません。ほんの一部の選手のみが即戦力です。サッカーについてはできるだけ早いうちにプロになる事が望ましいことなのです。
最近では筑波大学に進学した平山選手がいい例になると思います。彼はプロになる希望は持ちつつも、将来を考えて大学に進学しました。しかし世界大会に出場して、より高いレベルでプレーしないとサッカー選手は駄目だということに気づき、オランダのヘラクレスに入団しました。大学サッカーではレベルアップしないということの結論でしょう。無駄な2年間を過ごしたともいえます。
勿論将来を考えて大学に行くという選択をした選手を批判することは誰にもできません。ただし現状ではサッカー選手として成功する可能性は低くなりますね。20歳そこそこの年代の選手はトップレベルでプレーするべきだというのがサッカー界の常識です。
高卒でプロに入ってすぐに解雇された選手は、下のリーグのチームに入団する事があります。またJリーグチームのトライアウトで合格して移籍することもあります。しかしほとんどが第二の人生を選ばざるを得ないでしょう。大学に進学したり、アマチュアの社会人チームに就職したり、あるいは完全にサッカーをやめて進学、就職する選手もいます。
しかしプロで成功したいと思う選手は大学に進学して将来のためにという退路を作ってはハングリー精神が乏しくなります。有望な若手は高校卒業と同時にプロに行く事が成功への近道だと思います。高卒で入団して22歳になった選手と、大卒で入団した選手はプロ意識の面などのメンタル面や集中して指導されるので技術・戦術面で歴然の差があると思います。それを才能で補えるのはほんの一部の選手だけです。だから最近では大卒後にJリーガーになった選手の代表選出がなくなっているのだと思います。若手ではレッズの坪井選手くらいではないでしょうか。