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昔のアニメの版権を個人が買い取ることは可能なのでしょうか?
今から20年ほど前のとあるビデオアニメ作品があるのですが、非常に気に入っていて、今でもちょくちょく見返しています。 ですがこの作品、数年前にDVD化されて以降、特に商品化されることもなくそのまま埋もれてしまっているようなのです。 ならばいっそのこと、自分が版権を買い取ってしまおうか、と思いつきました。 いささか無謀な話かもしれませんが、そもそもそういったことは可能なのでしょうか? 可能だとしたら、どういった段取りを踏めば良いのでしょうか? 版権を所有するメーカーの広報などに問い合わせる、というのが正攻法なのでしょうか? ちなみに「相場」っていうのはどのくらいなんでしょうか?500万円くらいなら出してもいいかなぁ、などと思っています。
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「版権」とは、著作権法上の出版権のことです。 「版権を買い取る」ということはつまり「金銭と引き換えにその著作物についての出版権を設定してもらう」ということに相当します。 出版権とは「頒布の目的を持って、著作物を印刷その他の方法でもって複製する権利」つまり例えば映像作品であれば商品として量産する権利ですが、出版権者には著作権法81条で義務も課せられています。 1.原稿等の引渡しを受けた日から6月以内に出版する義務 2.慣行に従い継続して出版する義務 この義務に違反したときは、もともとの権利者(著作者や複製権者)は出版権者に通知の上取り消すことができます。 つまり、マスターテープの入手のためだけに出版権の設定を受けるのはこの義務に反することとなると思います。 出版権を設定する権利を持つ人や団体(いわゆる著作権者)は、あなたが量産してその著作物を世の中に広めてくれると期待して出版権を設定するわけですから、その期待にこたえられるだけのバックボーンがあれば、個人でも法人でもかまわないと思いますが、それを判断するのは著作権者ですので、個人は歩が悪いと思います。 ちなみに、テレビ放送までされた映像作品の出版権を個人に設定した例というのは、私は存じ上げません。 以上で、いかがでしょうか?
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- alpha123
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どういう用途を思いつかれたかわかりませんが、版権(例えばもとのDVDの出版元)の権利買い取っただけでは「何の役にも立たない」ですよ(^^) 米国や韓国のように著作権の仕組みが違う国なら別ですが(それでも500万円では(^^))=権利売り切り。 声優や作家(原作者)や脚本家、製作陣調べ上げて(相続があれば相続者突き止めて、、)許諾とらねばなりません。 NHKが古い番組のテープを大量に保管していて (「NHKアーカイブス」といいます)閲覧できるようにしていますが 公開はごく一部です。 権利者の間まわる日々が続いています。 著作権では「日ペン」の「美子」ちゃんの逸話が有名です。検索してください。ビデオじゃないけど(^^)
お礼
著作権者のことまで考えてあげなくてはいけないんですね。 たしかに著作権者の立場から考えてみれば、当然の権利なのでしょう。 勉強になりました、ありがとうございます。
お礼
法律などには疎いので、大変勉強になりました。 >マスターテープの入手のためだけに出版権の設定を受けるのはこの義務に反することとなると思います。 なるほど、たしかに個人には敷居が高いですね。