質問者の方はどうかわかりませんけども、最近はマイクヘッドを掌で握り込む様にして、マイクヘッドにかぶりつく感じで歌う人が多いのですよね。
が、ダイナミックマイクの場合、本当はその歌い方は音響的には最低の歌い方なんです。というのは、ダイナミックマイクは近接効果といって音源とマイクヘッドの距離が近いほど低域が強調された音になります。よって、低域の弱い女声だとむしろかぶりついて欲しい時もありますが、男声では声はコモリ、低域がブーミーになり、その分中域~高域の声がかき消され、結果としてPAからは、芯のない、音量の割には非常に聞き取りにくい声で拡声されがちです。またこういうコモった声は、ギターやキーボードの音がかぶると見事にかき消されてしまいます。
でも、プロはそういうマイクの持ち方してるぞ!という話は良く出るんですが、プロの場合は、やはりプロの音響屋さんが、その歌い方でもクリアできっちりした音になる様に、プロ用機材とプロ技術を駆使して時間をかけて調整しているからであって、素人の腕と機材では解決は難しいです。
とはいっても、やっぱりビジュアル的にもかっこよくありたいのは皆同じですから、もし質問者の方が私が言う様な「マイク握り込み超接近スタイル」で歌われているなら、せめてマイクを口の真っ正面に持っていかず、少し軸線をずらして歌った方が通りが良くなることがあります。一度おためし下さい。ただしハウリングにはご注意を。
発声については、細かいこと言い出すと十分に本が書ける世界ですから(私もそこまでは知識無いですし)大したことは言えませんが、ちゃんと腹式呼吸で歌えてるかどうかだけは重要です。きちんと腹式呼吸で歌えてる人の声は、喉でしか歌えてない人よりマイクの通りがよい・・・ということは、経験的にまず間違いないと言い切れますね。一度『おなかに手を当てて』ご確認下さい。
お礼
大変参考になります。ありがとうございました。