所沢市民です。狭山スキー場に電話で問い合わせてみました。
この近くには狭山湖(山口貯水池)、多摩湖(村山貯水池)という二つの人造湖があり、近辺が「狭山自然公園」とされていることからついた名称とのことです。
しかし、それ以外にも名前が決定される要因があったと思います。
もともと、狭山スキー場のある地域は山口村といいました。昭和18年の町村合併で所沢町(今の所沢市)に編入されています。だから、所沢市の行政区分における地域割りは、今でも「山口地区」です。
地元民からすれば、狭山スキー場の位置は、「所沢市そのもの」ではなく、「所沢市の中の山口地区」なのです。当然、「所沢スキー場」では違和感が生じます。
「所沢スキー場」よりは「山口スキー場」のほうがしっくりきますが、それではローカルに過ぎますので、「狭山スキー場」に落ちついた、と考えるのが無難でしょう。
ちなみに、西武ライオンズの選手がよくお参りする寺院は、その地名を取って「山口観音」と言われます。
さらに地理学や行政区分における検討を加えると、ここは「武蔵野台地」の西部に当たり、かつては埼玉県の「入間地方」であり(現在はかつての比企地方、朝霞4市と合わせて「西部」に区分される)、なおかつ「狭山茶」の産地であります。
所沢市のはずれにあるということであり、その地域が「入間」や「狭山」と言われている背景を考えると、やはり「狭山スキー場」と呼ぶのが一番ふさわしく、「所沢スキー場」ではいけない(西武ドームも「所沢ドーム」ではいけない)というのが地元民としての実感です。
参考:狭山スキー場 359-1153 埼玉県所沢市上山口2167
電話 042-922-1384
お礼
大変奥深い回答に感謝します。 スキー場に電話で問い合わせまでしていただいてありがとうございます。 おおむね納得いたしました。 気になるのがsassyさんの回答の中に 「それ以外にも名前が決定される要因があったと思います」とありますね。 私もそう思います。 このあたりも解明できると大変すっきりできますので もし、この「ほかの要因」がわかりましたらまたお願いします。 ありがとうございました。