わたしが、思いつくのは次のような話です。
慈悲深いと噂される立派な僧とそれに付き従っている坊主がいる。
ある日、彼らのもとに「ご飯を恵んでください」と粗末な身なりの男が飯を乞いに来る。男は飯を与えてもらえる。その同じ男は、その後毎日二人のところに飯を乞いに来る。僧は、もう飯を与えるな、と坊主に命ずる。しかし、坊主はこっそり男に飯を与え続ける。
そのようにして何日か経った後、坊主の前に菩薩が現れ、彼を極楽浄土に向かう船に乗せ、出立する。実は、僧たちに飯を乞いに来たのは、菩薩が変化して僧の慈悲深さを試したものだった。結果、坊主は慈悲深いが、僧は慈悲の心に欠けるので、菩薩は坊主だけを浄土に連れて行くことにした。
僧は、船に乗って西に向かう菩薩と坊主に向かって「私も乗せてくれ、連れて行け」と叫び、地団太を踏むが、もう今さらどうしようもないのだった。そのとき地団太を踏んだ足のあとが、今も残っている。そこが足摺岬。
以上は記憶のみで書いており、原典に当たっていませんので、間違ったところもあるかもしれません。細かい間違いもあると思います。
お礼
ありがとうございます。 この前からこのフレーズが頭に浮かんでストーリーがきになって、調べたのですが、ぜんぜん見つからなくて、なんか、すっきりしました。