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ミュージシャンの誇りの有無と「名曲」の基準 - 古典ロックから現代流行モノまで
20代男性です。 まだ音楽が社会を変革すると一部で信じられていた70年代前後のミュージシャンたちは、みな自分の音楽に誇りを持っていたはずです。もちろん、当人たちは「さあ、30年後に残る曲を作ろうぜ」とは思ってなかったと思いますが、結果として今日まで残っています。 例として私のフェイバリットを挙げますと、 ブラックサバス/パラノイド - 血塗れの安息日 - 黒い安息日 - ネオンの騎士 - Headless Cross など ディープパープル/Smoke On The Water - Woman From Tokyo - 紫の炎 - 嵐の使者 - Speed King など レインボー/銀嶺の覇者 - 16th Century Greensleeves - Temple Of The King など アイアンメイデン/Wrathchild - 悪夢の最終兵器 - Sanctuary など スレイヤー/死の天使 - 血の雨 - Hell Awaits - Die By The Sword - 黒魔術 - South Of Heaven - 戦争交響曲 - 死体愛好 など これらの曲はすべて作曲から20年、30年以上経っていますが、今日でもライヴで演奏され続けています。 私は最近の北欧のロイヤルハントやデスメタルのアークエネミーなども聴きますが、「おまえは30年後もこれらの新しいバンドを聞いているのか」と問われれば、確たる返事が出来ません。 上記のフェイバリットバンドは死ぬまで聞き続けますし、おそらく何らかの形で取り上げられ続けるでしょう。 そこで質問なのですが、最近のチャートに出てるようなミュージシャンって「自分の書いた曲を20年後、30年後まで残そう」という誇りは持ってるんですか?ブリトニーとか…。皆さんは音楽の中の「本物」と「偽物」を見分けられますか?私は上記フェイバリットはすべて本物と断言しますが…。 その辺の事情について、音楽ファンの方、ご意見お待ちしています。
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- schau-essen
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こんにちは。初めまして。 面白い質問内容だったので、あくまで私見ではありますが、 思うことをいくらか書かせていただきます。 音楽に「本物」と「偽物」があるのかどうか、私には 分かりませんが、それを質問文のタイトルにある言葉を 使って「名曲か否か」という表現に置換して私なりに 考えてみようと思います。 と言いながらハナから一般論を書きますが、ある作品が 名曲か否かの判断は、「いかに多くの人に愛されるか」 という基準で決定されますよね。 音を聴いて「心地よい」とか「好きだ」と感じるか否かです。 そこに作り手の誇りが介入する余地はありません。 しかし、作り手の思いやメッセージが作品の中に顕れ、 それに多くの人が共感するというケースもあります。 この場合、作り手のマインドと曲の評価とは無関係ではありません。 つまり、作り手が自分の作品に誇りを感じているかどうかは その作品の評価に影響を及ぼすこともありますが、必然的な 関係にはないということです。ですので「誇り」と「名曲か否か」 を並列に論じる意味はないと私は思います。 換言して、「誇りなくして名曲は生まれない」と言われれば それはあまりに馬鹿げた精神論だと言わざるを得ませんよね。 「多くの人には支持されないけど、これは名曲だ」とか 「この曲からは魂を感じる」とか、そういう気持ちは 音楽ファンなら誰もが持っていて当然だと思います。 私にとっても、そういう作品は確かに存在します。 ただ、それらは容易に説明できるようなものではないですし、 嫌いな人にその良さを無理に分からせようとする努力は 空しいものです。逆に、各々が違った感覚で捉えている からこそ音楽は面白いんじゃないかなと私は思います。 もし万が一、音楽作品の本物と偽物の明確な 判断基準が発見されたとしたら、それこそ「本末転倒」 の極みですよね(笑)。 私は、所謂J-POPに分類される作品を作っている人たちと一緒に 仕事をしていますが、彼らが誇りを持って作品を生み出して いるかと問われれば、イエスと答えるでしょう。 彼らは、各々が「こだわり」や「自分らしさ」といった要素を 自覚して、それらをいかに作品の中に盛り込むかということに 腐心しているように感じます。 しかし作品を商品として捉えた時にそれらが不要になる 場合もあり、泣く泣くこだわりを捨てなければいけない ことがあります。というよりもそんなことばかりです(笑)。 私は「もっと多くの人に聴いてもらえるように」という目的で 作品に色々と工夫を施すことが悪いことだとは思いません。 質問者様の挙げられたアーティスト達もそういう工夫を したのではないかと思います(正確に知る由はありませんし、 当時まだ私は生まれてませんが・・・)。それは例えば、 路上でギターを一本抱えて、自分のメッセージを歌に 乗せて歌っている若者が、道行く人々の耳を捕らえようと 「このメロディはもっと高く上げよう」と施す工夫と 本質的には変わらないように思います。 逆に、そういうことを人知れずできてこそ「プロ」と 呼ぶにふさわしいと思います。 かと言って現在のポップス(広義。ロックも含む)事情が 健全な状態であるとは私は思いません。 最終的に行き着く目的がお金であるが故に、不自然に 懐古的だったり、音楽ファンにしてみれば嫌悪感を抱くほどの 「あざとさ」を感じてしまったり。 「音楽である以前に商品」という、まさに本末転倒な 考え方から生み出される作品が多いことは否めませんよね。 そんな状況が加速し続けているのも現状と言っていいでしょう。 結局私が言いたいのは、こんな状況を憂慮する意見を持つことと 偏狭な価値観で音楽の評価を決定することとは全く質が違う ということです。 ですから私は音楽に対して「好き」「嫌い」という表現は 使いますが、「良い」「悪い」という表現は使わないように 気を付けています。「悪い」という場合は、あくまでその作品の 背景にあるものを批判するために使います。 作品そのものの善し悪しは結局は各々の好みですから。 何らかの基準に拠らない限り、作品の善し悪しの判断は 下せませんが、その基準が最初に述べた「聴いて心地良いか」 以上に公正なものである例には、今のところ私はお目に かかったことがありません。 と、ここまで書いてだいぶご質問とは異なった回答になっている ことにようやく気づきましたが・・・すいません。 いくらかでも参考になれば幸いです。 では失礼します。
海外での現在の音楽がどのようにして作られているのかは分かりませんが…。 少なくとも日本で、ヒットチャートを賑わせてるような曲は、最初から「売れるもの」を作ると聞いたことがあります。 売れるために、聴く層が共感しやすい言葉を歌詞に入れ込むのは当たり前で、サビと他の部分のバランスなども計算されてるものだと聞きました。(サビになると高音になるもののほうが売れるのだとか) そういう意味で、日本のチャートを賑わせてる多くのものは「商業的に作られた音楽」だと思います。 もちろんそれが偽者だとはいいません。私も小さい頃、歌謡曲を聴いては共感できる歌詞にドキドキしてました。そんな感じなのでしょう。夢を売ると言うか。 しかし、いわゆるクラシックロックの類は、夢を売るために作ったわけではなく、自分(自分の考え)を主張するために作られたものが多かったのかもしれません。私は当時まだ赤ん坊でしたので、リアルタイムでは知りませんが…。 ただパンクの世界では神様扱いのピストルズだって、本来は商業的に作られたバンドですよね。でもパンクをやる人たちの中では避けて通れないし、今でも残り続けています。(私もピストルズのカヴァーをした一人ですが) なのでもしかしたら、今商業的に作られた音楽でも、それが物凄いムーブメントを起こせば、20年後30年後まで残って「本物だ」と言われるようになるのでは?(っていうか今更ピストルズは偽者だ!なんていう人はいないでしょう) ブリトニーなどは世界的に物凄いヒットを飛ばしてますし、私でも何曲か知ってるほどです。ただロックと言うくくりには入らないので日本で言うところの「懐メロ」的な存在になるのかもしれません。でも今ティーンエイジャーである子供たちはブリトニーを聞いて育ってるでしょうから、彼らが40,50歳になったとき、やはり「ブリトニーは良かったね」と言う話になってるかもしれません。 多分今、質問者様が上げられたような曲が残っているのは、当時のムーブメントの影響を受けた人たちが、現在第一線で活躍してるからではないでしょうか。 ただ当時の映像などを見ると、他に娯楽もなく気持ちの行き場をなくした若者達が熱狂的に崇拝してるような感じを受けますね。今は娯楽も多様化してるのでそう感じないだけなのかも。 …と、私は先日ランナウェイズのライヴ映像を見て思いました。 音楽に偽者・本物なんてないと思いますよ~。好きか嫌いかだけです。質問者様があげられたような曲は「好き」と言う人が多かっただけなのでは? ロック創世記時代の音楽がいつまでも取り上げられるのは当然でしょう。ルーツを探れば大体その辺に行き着くんだから。 私は女性なので宝石なども好きですが、自分が好きならばイミテーションでもいいんです。本物かどうかが問題なのではありません。音楽も同じだと思います。
- dreamergmk
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すみません、おんなじこと言ってましたね(汗)
- dreamergmk
- ベストアンサー率16% (10/60)
その気持ちよくわかります!洋楽もそうですが、J-POPのアーティストたちには、音楽に対する誇りが感じられない人たちが多くないですか?こうすれば売れるとか、売上の事ばかり考えて曲作りしていたり… いくら売れてなくても、音楽に対する信念を貫いている人たちの方が僕は好きです♪ アイアンメイデンは僕も大好きです☆この前のオズフェスのこと知ってます?許せないなんてもんじゃないですよまったく。
- move-777
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質問者様には、そういう意図はないのかも知れませんが、例としてあげられているフェイバリットがあまりにもベタな(←失礼!)ヘビメタ・ハードロックに偏りすぎていて、ご自分が好きなその手の音楽こそ本物で、それ以外の音楽はニセモノ...と受け取られかねない文章、ご質問であるように感じられました。 他の方も書いておられるように、音楽には様々なジャンルがあります。 ロック、ジャズ、クラシック、民族音楽.....これらの天文学的な数の曲を本物・ニセモノに分けられるはずもないし、意味もないと思います。 自分の好きなジャンルこそ本物...と考えるのは、傲慢ですし、そう考えたとしても、自分の心の中だけで留めておくほうが良いと思うのですが、どうでしょう?
- longname
- ベストアンサー率28% (18/64)
ブリトニーとスレイヤーやディープパープルを比べて「どちらが本物」なんて比較するのは無意味でしょう。 ブリトニーだって21世紀初頭のビルボードチャートで頂点を極めたとして充分後世に語り継がれると思います。 あなたの好きなハードロック・ヘビーメタルのジャンルのファンの間でこのバンドは本物とか、偽者とか大いにやっていただいたら構いませんが、ラップ・Jポップまで含めてどれが「本物」なんて大雑把過ぎて意味がない。 ヒットチャートなんて所詮、今話題の曲・アーティストは?っていう指標にしかならず、曲のクオリティ・本物度の指標ではないですから。 僕もヒットチャートとかとは関係なく音楽を聴くほうですが、今のヒットチャートは逆に面白いと思いますよ。 ビルボードにしろ、オリコンにしろ。 60年代も70年代も80年代も90年代も全部一通り一周して同居して、ロックもパンクもフォークもジャズもヒップホップもテクノもハウスもボーダレスになって、メジャー/アンダーグランドの区別も意味がなく、今のヒットチャートは充分音楽ファンを刺激してくれていると思います。 ハードロック・ヘビーメタルだけを聞きたい場合、物足りないかもしれませんが。
- pyon1956
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一つの意見ですが、60~70年代には「音楽が世界を変える」「世界を救う」という考えがありました。戦争と自由侵害の危機に対して音楽がある、という「音楽革命」のような考え方(というか感じ方)です。 実際には世の中はたいして良くはなりませんでした。ベトナム戦争こそ終わりましたがなお冷戦は続き、世の中の根本はやはり支配する人々は変わらず、アジアやアフリカ、南アメリカの大半の国は相変わらず貧乏で不安定。音楽のなかのそういう運動もあるいはつぶされ、あるいは商業に乗っ取られました。 そういうなかで挫折感が支配するようになり、「世の中をよくしよう」などという考えそのものが間違いだったんだ、という思想が流れました。実際現在のアメリカの支配層の中にこのころ改革運動に携わった人が結構います。(たとえば前大統領候補もそうだし、ネオコンにもそういう人が結構います) 音楽家も例外ではなく、次第に音楽とともに理想を追うのではなく、純粋に金もうけに傾斜していきました。その影響が、必ずしも改革運動に参加していなかったミュージシャンにもでてきます。 そういうわけで、確かに私の場合は最近の商業音楽はほとんど聴く気がしません。「誇り」ですか?そういうものはおのずからつくったものの中にあらわ得れると思います。ひとりよがりと誇りは似て非なるものです。そういう意味で聴かずにあれこれいうのは失礼なので最近の音楽も一応ききますが、大体は誇りなど感じられないか、あるいはひとりよがりで、聴いていて苦痛ですらある、という状態です。 結局聴きたいときに聴くのは70年前後の音楽か、クラシック。あるいは当時から一貫した音楽を作っているごく一部の音楽家だけです。
誰でも作るときは誇りを持っていると思います。 ただそれが実際に残るかどうかはやはり才能によると思います。 ところでご質問のフェイバリットは最高ですね!!!
お礼
ありがとうございます。 ただ、実際音楽に限らず、誇りを持たない連中が闊歩しているのが世の実情ですよね…。Jポップとかラップとか、どう考えても「今とりあえず売れりゃいいや」っていうアティテュードの人間が多すぎませんか? ブリトニーの件は別です。これはブリトニーの作曲家が誇りがないと言いたいのではなく、彼女という存在が30年後、果ては半世紀後に残ってんのかな…と思って。 フェイバリット、最高ですか? 自信を持って他人にお勧めできるものばかりです。 そう、30年後でも!