はじめまして
ロクロの種類は、昔から使われているものに手回しロクロと蹴ロクロがあります。
手回しロクロと言っても、卓上のものではなく直径が1メートル位のものでロクロの盤面に穴があいていて
そこに棒を入れて回しその惰性で作陶するものです。これは主に瀬戸地方等に伝わる日本古来のロクロです。
もう一つの蹴ロクロは、秀吉の朝鮮出兵時に連れて来られた陶工によって朝鮮半島から伝わったものです。
今でも一部の陶芸家の人はこれらのロクロを使っている人がいます。
これらのロクロが現代になって、電気の力で回せるようになったのが電動ロクロというわけです。
ロクロを使うときは、丸いものを作る時です。
電動ロクロは電気の力を利用しているので効率的に大量の物を作ることが出来ます。
ただ回転が一定(変速はある)の為、面白い物が出来ないと言う人もいます。
貴方の言っている手回しロクロは、卓上のもので手ロクロというものだと思います。紐作りで作る時の補助的な道具として
使ったり、茶道のお茶碗を手びねりで作るときに使ったりします。必ずしも丸いものでなくとも作ることが出来ます。
陶芸で作品を作る場合、多くの作り方があり電動ロクロも手回しロクロもその中の一部にすぎません。
陶芸家としてどういう方法で作品を作るのかは、その人の感性によるものでその人それぞれ異なってくると思います。
電動ロクロを一切使わない陶芸家も居ると思います。
ちなみに陶芸の世界の言葉として「土練り3年、ロクロ10年」という言葉があり電動ロクロで、ある程度の作品を
作れるようになるには、それ相当の練習が必要です。テレビ等で簡単そうにしていますが初めての人が
形になるものを作れるようになるには、最低半年くらいは必要だと思います。
お礼
作り手の感性で選べばいいのですね。ありがとうございます。