伝統的な4バックでは、両SBは相手のウイングFWへの対応や
センターバックの支援(中へ絞る働き)など、おもに守備的な役割を担いましたが、
機を見て前線へ参加し、攻撃のジョーカーにもなりました。
その攻守のバランスのさじ加減から、職人的なポジションといわれました。
一方、80年代に始まった3バックでは、両SBを高い位置(中盤)に上げ
より攻撃的な役割を与えました。
(ウイングとSBを兼ねる「ウイングバック(WB)ともいわれます)
WBが積極的な分、3バックのストッパーがサイドの守備を埋めあわせるという考えです。
もちろんWBも守備に戻れねばなりませんが、基本的にSBより攻撃指向で
中盤の組立てにも深く関与します。
80~90年代には3バックでより攻撃的に、という流行がありましたが
「WBの裏のスペースの守備」という弱点を覆いきれず、現在ではまた4バックが
主流に戻っています。
(日本やアジアでは上記の「バランス配分をしる職人的SB」の層が薄いので
世界の流れに反し、いまだ3バックが中心です)
ただ、攻撃重視のスペインリーグの強豪(レアル、バルセロナなど)では
両SBが攻め上がりっぱなしの「2バック」を採り、開いたサイドの守備を
ボランチやセンターバックが埋めあわせるという進化した型が現われています。
お礼
詳しいご回答ありがとうございます。 近代サッカーが進歩している中ではサイドバックが果たす仕事は未知数だと考えております。3バックも4バックもそれぞれの役割を各チームがはっきりとさせて、より楽しいサッカーを演じてほしいものです。