かなりSFマニアな者です。ちょっと回答にマニア臭が漂うかも知れませんが勘弁して下さい。
私のオススメは、以下の通りです。全て早川文庫刊です。あまりマニアックなものは避けたつもり。
1. ハル・クレメント 「重力の使命」
2. オースン・スコット・カード 「エンダーのゲーム」
3. ラリイ・ニーヴン 「リングワールド」
4. ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 「たったひとつの冴えたやり方」(短編集)
5. トム・ゴドウィン 「冷たい方程式」(短編)
特に、個人的に「重力の使命」をオススメします。
高速で自転する巨大惑星メスクリン(赤道付近は3G、極地方では700G!)を調査すべく、地球人がロケットを極地に送り込むが、ロケットは故障して回収不能に。
人類では到底到達できない高重力地帯でデータ回収を行なわせるため、人類は現住の知的生物に捜索を依頼するが…というストーリー。
作者は、アイザック・アシモフと共同で惑星の形状や大気組成を決めたり、「現住生物は極度の高所恐怖症」というディテールを設定し、ストーリーに生かしています。
その顛末が巻末に「メスクリン創成記」としてまとめられているのも非常に面白いです。
(創元文庫からも、同じ小説が「重力への挑戦」という題で出ているのですが、この「メスクリン創成記」が収録されていません。)
良質の「センス・オブ・ワンダー」に満ち満ちており、ハードSFの世界に足を踏み入れるには最適な一冊だと思います。
(その手の興味がない人には「なんだこりゃ」と言われるかもしれませんが。)
No.13さんの挙げている、マキャフリーの「歌う船」も好きです。マキャフリーは、登場人物の感情が伝わってくるような文章が秀逸です。
マキャフリーでは「パーンの竜騎士」(特に4,5巻)や「クリスタル・シンガー」もよいです。
「銀河英雄伝説」は最高に面白いです。(3回読みました。)ただ、SF(サイエンス・フィクション)かなぁ?
「夏への扉」は、高校生が読む場合「書かれたのが1957年」ということを理解して読まないと、「??」ってなことになるかも知れません。(コンピュータやロボットの描写で)