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「市場の失敗」の公共財について
市場の失敗の原因について公共財市場が挙げられていますが、そもそも公共財には市場がないですよね。そこらへんの関係がよく分かりません。もしよかったらどなたかご指導お願いします<(_ _)>
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市場が機能していない例としての公共財市場の解説ばかりで、公共財市場の存在が市場の失敗の原因になることについての解説がされていないようですね。そちらが本題のご質問のようなので、簡単に記述します。 市場の失敗とは、一般的には需要供給のメカニズムにより最適化がされるはずの資源配分が、なんらかの理由により最適化されない場合のことを意味します。例えば、建設資材は需要(工事)が増加すれば供給価格が上昇し、その調達価格では採算がとれない=消費者が価値を見出さない工事が調達をあきらめることで最適な資源配分がされるはずです。ところが、公共財が市場にからんでくると、最適な配分ができなくなるのです。なぜなら、公共財については最適な量がいくらであるのかが算定できないからです。#2さんが書いている道路工事などは、最適な道路数を求めるなんてできませんよね。その結果、年度末になると恒例の無駄な工事が行われる。建設資材がそちらで無駄に消費されると、本来消費者が必要としていた工事において資材価格が上昇し、コストアップや工事中止が発生する。道路という公共財が存在することで、本来必要だった部門に資源が配分されなくなってしまうわけです。これが、市場の失敗の原因としての公共財の存在という話です。
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- daisyan
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市場経済では、必要なものは民間企業が過不足なく供給してくれることが期待されます。しかし企業は採算の取れないものは供給してくれません。これは市場の失敗の一つです。 例を一般の生活道路で考えてみます。有人の料金徴収所を設けることは不可能ですから、フリーライダー(ただ乗り)を排除できません。従って民間企業では生活道路を供給できません。政府が税金を使って、公共財として供給せざるをえません。 これを政府による資源の再配分機能と言うことができます。資源配分とは限られた生産資源を、どの分野にどれだけ配分するかということです。従って民間が資源を配分しない分野に、政府が資源を配分すること、これは公共財の供給のことを別の表現をしていることになります。
- marsh_mallow_man
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公共財の話が出てきたので、おそらく財政学の話であるという前提のもとに説明します。 市場の失敗と言っても、大きく分けて3つ存在します。 (1)資源配分の失敗 (2)所得再分配の失敗 (3)経済安定化の失敗 このうち狭義の意味では、(1)が市場の失敗です。そして、公共財市場とは、政府が供給側、国民が需要側となる立派な市場です。 つまり政府が得られる資源(一般的には税金です)には当然限りがあります。そしてその資源に基づいて政府はサービス(図書館、病院、教育などの公共サービス)を提供しなくてはいけません。難しい話はヌキにして、そのバランスが悪くなった状態が、ここでいう市場の失敗となります。 ですので、おそらく市場の失敗の原因として公共財市場が挙げられているのではなく、市場が失敗しているものの一つに、公共財市場が挙げられているのではないでしょうか? 蛇足ですが、市場の失敗は公共財部門以外においても頻繁に発生(特に発展途上国)し、その主な原因は独占や寡占、もしくは外部不経済などです。
お礼
ご返答ありがとうございます。とても分かりやすかったです。財政学について勉強してみたいと思います。
お礼
>企業は採算の取れないものは供給してくれません。これは市場の失敗の一つです。 市場の失敗にも色々あるんですね。例で理解できました。とても勉強になります。ありがとうございました!!