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ミュラード型の位相反転回路
ミュラード型の位相反転回路 で、下球のRpの値が若干大きい(ざっと10%ぐらい。要調整として。 共通Kに定電流回路が入っている場合を除く。ここでは高抵抗 を使用したとして。) のは、正確な逆相を生じさせるためだと思うのですが、 なぜ、正確な逆相をつくりだせないのかな? とおもいまして。。。 高抵抗が入っているからですか? もしくは、上球はG入力で、下球はK入力だからですか? さっぱりわかりません。(^_^) 素人なので、おてやわらかにおねがいします。
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この回路の説明は、昔からいろいろ書かれています。 昔からのの説明では、片方がG入力で、他方がG接地ということなのですが、今風に説明すると、「差動アンプ」です。作動アンプの平衡度は、構成するアンプの増幅率と関係します。通常この段に使われる管(出力段のインピーダンスと出力振幅の関係で中μ管が使われることが多い)の増幅度はあまり高くありません。このため、下側の利得が不足します。共通カソードの電流を定電流化すると平衡度は改善します。 以前にラックス社から出ていたアンプのように、作動増幅を2段としたり、(PK分割などで逆相を得ておいて)上下に逆相を入力してやれば、平衡度は格段に改善します。初段も差動にして、その片側をNFの入力にする解決方法もあると思い(途中まで設計したのですが・・・現在放置中)ます。 なお、下側のグリッドに妙なCRが入っているのは、下側に上側と同じバイアスを与えつつ、DCアンプにしたくない(ドリフトで動作点がずれるのが恐い)ので低域で同相入力にするためです。このため、この回路はCRによる低域時定数を持ちます。また、このRは前段のRpに並列になるためあまり小さくできません。これは位相反転段の上下でグリッド側のインピーダンスの不揃いとなって影響します。これも、前述の反転段の利得を上げられない理由のひとつになります。