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プロコフィエフ「トッカータ」について

凄い曲だと思いました。と同時に感激しました。生の演奏は特にものすごいです。プロコのに限らず「トッカータ」は凄いんですけど、これは内容的に機械文明というか、叙情性のかけらもないという曲ですよね。 そこで、いつぐらいからこういう曲の端緒が開かれたのか疑問に思いました。思想的背景とかないとなかなかできない曲だと思います。

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  • Ta595
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回答No.3

こんにちは。プロコフィエフのトッカータ,確かに猛烈な曲ですよね。 時代背景については,No. 2の回答とそのお礼にあるような内容であると私も思います。 思想的背景,というよりは,当時(20世紀初頭)の社会・芸術全般の傾向,というのが適当かもしれませんね(プラス,プロコフィエフ本人の作風)。 ちなみに,ソ連時代の「社会主義リアリズム」と言われる芸術では,前衛的なものは逆に排除されていたようです(ショスタコービチがその中で苦悩していたのは有名な話です)。 おまけですが,「機械文明」と言われて思い出した曲を2曲ほど。 ・オネゲル作曲 交響的楽章(運動,断章ともいいます)第1番「パシフィック231」:機関車の描写  *ちなみに,第2番は「ラグビー」です。ここまでくると,芸術なのか冗談なのか,よく分かりませんが(笑)。 ・モソロフ作曲 交響的エピソード「鉄工所」:曲の中身は,タイトルそのままです。  *たった3分ほどの曲ですが,トッカータ以上のすごさかもしれません(はっきり言って,これ以上長かったら聴き続けるのは不可能です)。もともとはバレエ「鋼鉄」という曲からの抜粋らしいですが,原曲は聴いたことがありません。この人もソ連当局からは相当にいじめられたらしく,命の危険もあったとか,なかったとか。 芸術も命がけですね。

noname#32495
質問者

お礼

ソ連特に社会主義体制というのは、「前衛」をことごとく排除します。芸術の空洞化といってもいいでしょう。 ご紹介の曲実に面白そうで、心に刻みました。

その他の回答 (3)

  • Ta595
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回答No.4

No.4で回答したものです。たびたびごめんなさい。 先ほどの発言に若干の補足と訂正です。 オネゲル自身は,機械そのものの描写を目指したわけではないようで,タイトルは曲ができあがってからついたらしいです。自分の心象を音楽にしたという点では,芸術創作態度としては保守的なものだと思います。 また,モソロフの「鉄工所」ですが,「鉄工場」の方が適当な邦題のようです。申し訳ありません。 最後に,ついでですので,機械つながりで1曲追加します。 ☆ジョージ・アンタイル作曲「バレエ・メカニック」 打楽器群と本当の機械たちによる,これもまた大変な曲です。

  • uni37
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回答No.2

 余談ですが、もう少し。  プロコフィエフがロシアで作曲家として注目され始めた時期と、ロシア国内が革命へむけて政治的激動をはじめた時期は重なっています。ただ、この時期には政治とかかわったり、政治的な主張と自らの芸術を重ねて活動を展開した芸術かも多かったようですが、プロコフィエフ自身はロシア革命に際してはいったん亡命していることからわかるように、政治的には革命的な動きに積極的ではなかったと思われます。したがってこの曲をはじめとするプロコフィエフ初期の作品の音楽としての革新性と、政治的・思想的な意味での「革命的」ということを直結して考えないほうがよいかとは思います。  なお、作風として「トッカータ」に通じるプロコフィエフの作品としては、たとえばピアノソナタ第7番の第3楽章、あるいは現在では管弦楽組曲として演奏される「アラとロリー」などがあると思います。また同じ「トッカータ」というタイトルをもつハチャトゥリアンのピアノ曲と比べて聞いてみてもおもしろいかもしれません。

noname#32495
質問者

お礼

政治的な革新性と音楽性のそれは必ずしも符合するものではないと思います。音楽はブルジョア的なもので、革新性にはそちらの要素が不可欠のようにも感じます。印象主義も無調主義もブルジョア的思考からですよね。 お勧めの曲も心に刻んで置きます。ただ音源を求めるのが結構大変かもしれません。

  • uni37
  • ベストアンサー率46% (171/370)
回答No.1

 「トッカータ」をライブでお聴きになったとのこと、うらやましい限りです。私もこの曲が大好きです。  音楽史が専門ではありませんが、一人のクラシックファンとしての知識で可能な範囲でお答えします。  たぶん19世紀末から20世紀初頭にかけての機械化や産業化の進展を背景にして、美術、文学などを含め芸術全体でモダニズムとかアバンギャルドとか、それまでのロマン主義的なものを否定して新しいものを作り出そうという動きが起こってきたのだと思います。プロコフィエフは、ロシア音楽におけるそうした傾向の端緒を開いた一人で、この曲を含め初期の作品は絶えず物議をかもしていたと読んだ覚えがあります。  参考になれば幸いです。

noname#32495
質問者

お礼

ありがとうござます。 この曲のファンがいるということはうれしいです。私はライブでまったく予備知識なく聴いたとき、 (@@)革命的な気分になりました。何だ!この暴力は!この芸術度は! ピアノピースにもあるくらいですから、結構評価されているんでしょう。 プロコフィエフの革新性が、時代風潮に乗って創作したものと考えてよさそうですね。

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